死という鏡 この30年の日本文芸を読む

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死という鏡 この30年の日本文芸を読む

シトイウカガミコノサンジュウネンノニホンブンゲイヲヨム

講談社文庫

狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。人はなぜ小説を書くのか。人はなぜ小説を読むのか。心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。


気鋭の作家の読み解き58話
人はなぜ、小説を書くのか
人はなぜ、小説を読むのか
心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。

狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。<文庫オリジナル>


ⒸMiwa Tarou

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目次

はじめに──やさしくて、ほの明るい、無常の文学
01 村上春樹    羊をめぐる冒険
02 村上春樹    ダンス・ダンス・ダンス
03 村上春樹    ねじまき鳥クロニクル
04 村上春樹    1Q84
05 よしもとばなな ムーンライト・シャドウ
06 よしもとばなな アムリタ
07 よしもとばなな 最後の日
08 小川洋子    冷めない紅茶
09 小川洋子    博士の愛した数式
10 村上龍     コインロッカー・ベイビーズ
11 村上龍     イン ザ・ミソスープ
12 南木佳士    ダイヤモンドダスト
13 鈴木光司    リング
14 岩井志麻子   ぼっけえ、きょうてえ
15 高村薫     レディ・ジョーカー
16 浅田次郎    鉄道員
17 浅田次郎    立花新兵衛只今罷越候
18 桐野夏生    OUT
19 桐野夏生    柔らかな頬
20 桐野夏生    魂萌え!
21 宮部みゆき   火車
22 宮部みゆき   理由
23 東野圭吾    白夜行
24 東野圭吾    手紙
25 篠田節子    ゴサインタン──神の座──
26 北方謙三    檻
27 梨木香歩    西の魔女が死んだ
28 湯本香樹実   夏の庭 The Friends
29 川上弘美    センセイの鞄
30 川上弘美    真鶴
31 宮本輝     五千回の生死
32 宮本輝     花の降る午後
33 宮本輝     草原の椅子
34 高樹のぶ子   透光の樹
35 高橋源一郎   さようなら、ギャングたち
36 辻原登     遊動亭円木
37 辻原登     ジャスミン
38 池澤夏樹    マシアス・ギリの失脚
39 村田喜代子   蕨野行
40 保坂和志    残響
41 松浦寿輝    半島
42 笙野頼子    二百回忌
43 阿部和重    シンセミア
44 町田康     告白
45 吉田修一    悪人
46 絲山秋子    沖で待つ
47 田口ランディ  コンセント
48 角田光代    ロック母
49 白石一文    この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
50 山田詠美    トラッシュ
51 多和田葉子   容疑者の夜行列車
52 平野啓一郎   決壊
53 綿矢りさ    蹴りたい背中

書誌情報

紙版

発売日

2011年03月15日

ISBN

9784062768900

判型

A6

価格

定価:692円(本体629円)

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2016年05月13日

JDCN

0627689000100011000K

初出

『毎日新聞』2009年4月2日~2010年6月24日に連載されたものを加筆・修正したもの。

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