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誘拐児
ユウカイジ
- 著: 翔田 寛

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。≪使い古しの新圓(しんえん)で百萬圓を用意しろ。場所は有楽町カストリ横丁≫という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。(講談社文庫)
終戦翌年の昭和21年夏、実業家の子息で、5歳になる男の子が東京・成城の自宅前から誘拐された。やがて、犯人から脅迫状が届く。「使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁」。警察は犯人逮捕に全力をあげ、屈強な刑事たちが闇市を張り込むが、誘拐犯はその目前で身代金を奪ったうえ、子どもを連れて逃げてしまった。あれから15年、手がかりは何もなく、迷宮入りしたかに見えた。しかし、とある殺人事件をきっかけに、再び児童誘拐事件が動き出した!
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書誌情報
紙版
発売日
2011年08月12日
ISBN
9784062770132
判型
A6
価格
定価:713円(本体648円)
ページ数
432ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2012年09月21日
JDCN
0627701300100011000N
初出
2008年8月、単行本として刊行された。
著者紹介
1958年東京生まれ。2000年『影踏み鬼』で第22回小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。本作で第54回江戸川乱歩賞を受賞し、単行本と併せて15万部を超える大ヒットとなる。著書に、『影踏み鬼』『参議怪死す』(ともに双葉社)、『逃亡戦犯』(講談社文庫、『祖国なき忠誠』より改題)、『築地ファントムホテル』(講談社)、「やわら侍」シリーズ(小学館文庫)などがある。