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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下
コノムネニフカブカトツキササルヤヲヌケゲ
- 著: 白石 一文

カワバタは胃ガンであった。手術の直後から、数年前に死んだ息子が自分をどこかに導こうとする囁きが聞こえ出す。格差社会、DV、売春――思索はどこまでも広がり、深まり、それが死の準備などではなく、新たな生の発見へとつながってゆく。発表されるや各メディアから嵐のような絶賛を浴びた、衝撃の書。(講談社文庫)
胸に刺さる矢とは? 山周賞受賞の渾身作。カワバタは癌に侵されていた。大物政治家Nの追及も、行く手が幾重も阻まれ、恐ろしい罠にはめられてしまう。そんななかカワバタはある運命的な出会いをする。
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目次
不安
ミッチェル
EVA
もの思う巨人
障害者白書
繁殖生物
ショウダは煙草を吸わなかった
詩集
ジュンナの智恵
小さないのち
手紙
痴漢の顛末
白いワンピース
「必然? 何それ」
プランピー・ナッツ
異変
役員人事
クルーグマン
クレバス
新村光治
さよならUSA
偽善者
素直な反射
千枚通し
本当のかあちゃん
サルと人間
この胸に突き刺さる矢
真相
丘の頂にて
主要引用文献
書誌情報
紙版
発売日
2011年12月15日
ISBN
9784062771160
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2013年04月12日
JDCN
0627711600100011000A
初出
講談社創業百周年記念書き下ろし作品として、2009年1月に単行本として小社より刊行。