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ポケットの中のレワニワ
ポケットノナカノレワニワ
- 著: 伊井 直行

アガタは派遣先で再会した小学校の同級生ティアンに惹かれていく。が、町村桂子という日本名で「統括主任」の肩書きを持つ彼女は、好意を示しつつも「貧乏人同士は付き合えない」と言う。そんな彼女が同じベトナム系の女友達と会ってから様子が変になり、会社まで辞めてしまう。アガタの思いは届くのか?
内緒だけど、レワニワのこと知ってる?
物語(ファンタジー)なんだけどリアルな恋愛小説
アガタは派遣先で再会した小学校の同級生ティアンに惹かれていく。が、町村桂子という日本名で「統括主任」の肩書きを持つ彼女は、好意を示しつつも「貧乏人同士は付き合えない」と言う。そんな彼女が同じベトナム系の女友達と会ってから様子が変になり、会社まで辞めてしまう。アガタの思いは届くのか?
いずれも劣らぬチャーミングな作中人物たちと、ハラハラさせながら最後は泣かせるアガタとティアンの恋の展開、そして何とも奇妙でひょうきんなレワニワ――。本書は誠に魅力たっぷりな長編小説である。何度読み返しても場面に引き込まれて、いいなあと溜息が出る。このたび文庫になったことで、もっとたくさんの読者に知ってほしいと願わずにおれない――清水良典「解説」より
※インドシナ半島の奥地に生息し、ベトナム難民とともに日本に渡ってきたという「レワニワ」。人の言葉を覚えて願い事をかなえ、その欲望を養分に巨大化して人食い鬼になると言われている――。
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書誌情報
紙版
発売日
2012年04月13日
ISBN
9784062772297
判型
A6
価格
定価:901円(本体819円)
ページ数
488ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2016年03月11日
JDCN
0627722900100011000N
初出
講談社創業100周年記念書き下ろし作品として2009年5月に上下巻の単行本として小社より刊行されたものを一冊にまとめたもの。