弩

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講談社文庫

十四世紀中頃、因幡の国・智土師郷の村民は、厳しい年貢の取り立てに貧窮の生活を強いられていた。村を豊かにしようと吾輔は、村の特産物渋柿に目をつけ商売を軌道に乗せる。そこに村の繁栄に目を付けた、悪徳武士の一味が帰ってくる。智土師郷に桃源郷の理想をみる鎌倉から来た光信や、蒙古の捕虜の子孫義平太とともに、吾輔は村の防衛のため戦うことを決意する。村勝利頼みの綱は、弓兵器の「弩」農民と武士の一騎打ちが始まる。


何から何まで素晴らしい傑作だ。――北上次郎(2010年「本の雑誌」1月号)
土と血の匂いがたちこめる。侍対農民の死闘

南北朝の時代、高い年貢で貧窮にあえぐ因幡国・智土師郷(ちはじごう)。吾輔は特産の渋柿で商いを起こし、一転、村は富むが、その富を奪取せんと武士集団がたびたび村を襲う。この地に桃源郷の理想を見る僧侶の協力を得て結束する村。勝利を呼び込む頼みの綱は、村にもたらされた新型弓兵器「弩」。壮絶な闘いがいま始まる。

「本の雑誌」2009年度エンターテインメント ベスト1位/「ダ・カーポ特別編集 最高の本2010」歴史小説グランプリ/「週刊朝日」2009年歴史・時代小説ベストテン 第2位

※本書は2009年5月に小学館より単行本として刊行されました。


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書誌情報

紙版

発売日

2012年07月13日

ISBN

9784062773003

判型

A6

価格

定価:796円(本体724円)

ページ数

424ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

2009年5月に小学館より単行本として刊行された。

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