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天狗童子
テングドウジ

笛の名手である与平は、あるとき天狗様から、子供のカラス天狗に笛を教えてやってほしい、と依頼される。九郎丸という少年は、不思議なカラス蓑を脱ぐと、人間の姿に早変わり。このカラス蓑がなくなると、カラス天狗の姿に戻れない、と聞く。そして、与平と九郎丸との師弟生活が始まった。次第に九郎丸への愛情がふくらんだ与平は、カラス蓑を焼き捨ててしまおうとするが……。鎌倉・室町時代の背景を見事にとらえ、赤い鳥文学賞を受賞した、戦国歴史ファンタジー。
◎コロボックルシリーズを生み出した佐藤さとるによる新作! ーーファンタジーのさきがけ、「鬼が島通信」連載時から単行本、ソフトカバー、そして文庫版になるまで改稿に改稿が重ねられた渾身作。鎌倉・室町時代背景の中、師弟関係の愛情、カラス天狗同士の友情、戦が続く混乱の世で生きた人々を見事に描き、村上豊氏の挿絵とともに赤い鳥文学賞を受賞。今までになかった歴史ファンタジー。
ⒸAiko Sato
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書誌情報
紙版
発売日
2012年07月13日
ISBN
9784062773041
判型
A6
価格
定価:713円(本体648円)
ページ数
360ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年02月12日
JDCN
06A0000000000183987U
初出
「天狗童子 本朝奇談」は2006年にあかね書房より刊行された。本書は2009年に同社より刊行された「完全版・本朝奇談 天狗童子」をもとに、改題し文庫化したもの。