水死

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電子あり

水死

スイシ

講談社文庫

母の死後10年を経て、父の資料が詰め込まれている「赤革のトランク」が遺言によって引き渡されるのを機に、生涯の主題だった「水死小説」に取り組む作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)。そこに彼の作品を演劇化してきた劇団「穴居人(ザ・ケイヴ・マン)」の女優ウナイコが現れて協同作業を申し入れる。「森」の神話と現代史を結ぶ長編小説。(講談社文庫)


母の死後10年を経て、父の資料が詰め込まれている「赤革のトランク」が遺言によって引き渡されるのを機に、生涯の主題だった「水死小説」に取り組む作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)。そこに彼の作品を演劇化してきた劇団「穴居人(ザ・ケイヴ・マン)」の女優ウナイコが現れて協同作業を申し入れる。「森」の神話と現代史を結ぶ長編小説。

自らが10歳の時に体験した出来事から夢想しながら、宙吊りのままだった「水死小説」に挑む老作家と、その「晩年の仕事(レイト・ワーク)」に寄り添う芝居を演出する女優ウナイコの道中の行方は?


目次

第一部 「水死小説」
序章  冗談
第一章 「穴居人」来たる
第二章 演劇版『みずから我が涙をぬぐいたまう日』のリハーサル
第三章 「赤革のトランク」
第四章 冗談はつらぬかれた
第五章 大眩暈

第二部 女たちが優位に立つ
第六章 「死んだ犬を投げる」芝居
第七章 余波は続く
第八章 大黄
第九章 「晩年の仕事」
第十章 記憶あるいは夢の訂正
第十一章 父は『金枝篇』に何を読み取ろうとしていたか?

第三部 こんな切れっぱしでわたしはわたしの崩壊を支えてきた
第十二章 コギーの伝記と憑坐
第十三章 「マクベス問題」
第十四章 あらゆる手続きが演劇化される
第十五章 殉死

書誌情報

紙版

発売日

2012年12月14日

ISBN

9784062774321

判型

A6

価格

定価:1,056円(本体960円)

ページ数

544ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2013年01月11日

JDCN

0627743200100011000Y

初出

講談社創業100周年記念書き下ろし作品として、2009年12月に単行本として小社より刊行されたもの。

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