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嫁の遺言
ヨメノユイゴン
- 著: 加藤 元

満員電車でふと自分の手に触れた冷たい手。間違いなく、それは、38歳で死んだ嫁の手だった。生前からちょっと変わったところのある女だった嫁が、どうしても伝えたかったこととは――。不器用だけれどあたたかい人情に溢れ、人間がいっそう愛おしく思えてくる全7篇を収録。(講談社文庫)
こんな話にいま出会いたかった――。期待を集める新進女性作家が贈る珠玉の七篇。
表題作の「嫁の遺言」を読んで“おもしろかなし”と声が出た。「おかえり、ボギー」を読んで今度は“かなしおもしろ”と思った。人生はこのふたつでしかり。見事な短編集である。――伊集院静氏
この短編集は、作家、加藤元の大いなる宣言だ。ちいさく、みみっちく、弱くてずるく、それでいてたくましい、人の姿と営みをあますところなく書いていくのだという、力強い宣言である。――角田光代氏
満員電車でふと自分の手に触れた冷たい手。間違いなく、それは、38歳で死んだ嫁の手だった。生前からちょっと変わったところのある女だった嫁が、どうしても伝えたかったこととは――。
不器用だけれどあたたかい人情に溢れ、人間がいっそう愛おしく思えてくる全7篇を収録。
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目次
嫁の遺言
いちばんめ
あの人への年賀状
不覚悟な父より
あんた
窓の中の日曜日
おかえり、ボギー
あとがき─『嫁の遺言』というおとぎ話
書誌情報
紙版
発売日
2013年04月12日
ISBN
9784062775229
判型
A6
価格
定価:713円(本体648円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2013年05月10日
JDCN
0627752200100011000B
初出
2011年6月に講談社から刊行されたもの。
著者紹介
著: 加藤 元(カトウ ゲン)