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氷紋
ヒョウモン
- 著: 渡辺 淳一

S大学医学部助教授・諸岡敬之の妻、有己子には夫の同期・久坂利輔との間に秘密があった。なぜか彼に惹かれ、入籍直前に関係を持ったのである。あれから七年。久坂と邂逅したがために、有己子の秘めた愛に再び火がついた――。許されざる愛に落ちる妻の姿を研ぎ澄まされた筆致で描く、渡辺淳一文学初期の傑作長編ロマン。
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目次
回 想
揺 影
邂 逅
残 滓
雪 襞
晩 冬
傷 痕
雪 解
陽 炎
亀 裂
選集のためのあとがき
書誌情報
紙版
発売日
2013年11月15日
ISBN
9784062775564
判型
A6
価格
定価:847円(本体770円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2016年07月29日
JDCN
0627755600100011000Q
初出
『公明新聞』1972年3月12日~12月24日〈日曜版〉、単行本 1974年6月 講談社、文庫版 1978年4月 講談社文庫
著者紹介
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。‘80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川栄治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍。国民的なベストセラーとなった『失楽園』『愛の流刑地』のほか、『孤舟』『天上紅蓮』『愛ふたたび』など多数の著書がある。