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花埋み
ハナウズミ
- 著: 渡辺 淳一

女性に社会的地位がなかった明治初期、日本初の公許の女医となった女性がいた。その名は荻野吟子。十九歳にして夫から業病をうつされ絶望の淵に立たされながらも、同じ境遇の女性を救うべく世間の偏見に抗して医学を志した。キリスト教への入信、東京から未開の地・北海道への移住など、波瀾に満ちた生涯を描ききった感動長編。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年10月16日
ISBN
9784062775595
判型
A6
価格
定価:1,045円(本体950円)
ページ数
560ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
単行本 1970年8月 河出書房新社、文庫版 1975年5月 新潮文庫、1978年7月 角川文庫、1993年3月 集英社文庫
著者紹介
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞を受賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍。国民的なベストセラーとなった『失楽園』『愛の流刑地』のほか、『孤舟』『天上紅蓮』『愛ふたたび』など多数の著書がある。