
遠き落日(下)
トオキラクジツ
- 著: 渡辺 淳一

日本では将来が望めず、無鉄砲にも単身渡米した野口英世。そんな彼に実力重視の米国は肌に合い、やがて新進気鋭の学者として世界中の注目を浴びる。日本への凱旋、老母との涙の再会。まさに立志伝中の人となるも、提唱した理論が揺らぎ、黄熱病の研究で再証明を試みるが――。野口の栄光と最期を描いた傑作伝記。
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目次
第十一章 デンマーク
第十二章 ニューヨーク(1)
第十三章 ヨーロッパ
第十四章 帰国
第十五章 ニューヨーク(2)
第十六章 黄熱
第十七章 中南米
第十八章 ニューヨーク(3)
第十九章 アフリカ
終章 アグラに死す
書誌情報
紙版
発売日
2013年12月13日
ISBN
9784062776967
判型
A6
価格
定価:957円(本体870円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
『野生時代』1975年1月号~1978年7月号、単行本 1979年9月 角川書店、文庫版 1982年9月 角川文庫、1990年5月 集英社文庫
著者紹介
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞受賞。‘80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川栄治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍。国民的なベストセラーとなった『失楽園』『愛の流刑地』のほか、『孤舟』『天上紅蓮』『愛ふたたび』など多数の著書がある。