参謀

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電子あり

参謀

サンボウ

講談社文庫

名将・落合博満監督の右腕、懐刀として2004年から2011年までの8シーズン、ドラゴンズのコーチを務めた「名参謀」森繁和が、落合監督の素顔から、若手の育て方、強い組織の作り方を、8年間のドラゴンズでのエピソードを例に、余すところなく書いた。なぜドラゴンズは強かったのか? 落合采配はどこが凄かったのか? ジャイアンツを苦しめた選手起用の妙、徹底した情報管理の秘策などを、参謀ならではの視点で振り返る。


名将・落合博満監督の右腕、懐刀として2004年から2011年までの8シーズン、ドラゴンズのコーチを務めた「名参謀」森繁和が、落合監督の素顔から、若手の育て方、強い組織の作り方を、8年間のドラゴンズでのエピソードを例に、余すところなく書いた。なぜドラゴンズは強かったのか? 落合采配はどこが凄かったのか? ジャイアンツを苦しめた選手起用の妙、徹底した情報管理の秘策などを、参謀ならではの視点で振り返る。文庫化にあたり、2014年シーズンから復帰するにあたっての秘話、2013年夏にテレビで行った「落合×森」対談を特別掲載。


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目次

文庫版のためのまえがき
はじめに
序章 投手会の夜
第一章 なぜしぶといチームは完成したのか
     ●完全試合の山井を交代させた組織の強さ
     ●指導者の顔色をうかがような若手を作ってはならない
     ●監督のアイデアは受け売りせず自分なりに考えて選手に伝えた 
     ●対戦相手の気持ちになって戦略を練る
     ●飲みながら朝まで続けた昔話に成功のヒントがあった
第二章 教えるより考えさせるコーチ術
     ●長時間放っておけば、伸びる投手は自分で考えだす
     ●「こうやれ!」ではなく、「こういうやり方もあるよ」がよい
     ●浅尾が今あるのは、周囲が厳しい組織だったから
     ●吉見こそ「長所を伸ばせ!」の成功例だ
     ●ドミニカで感じた、分け隔てなく面倒を見ることの大切さ
第三章 落合博満監督の凄さ
     ●任せて、信じて、責任を取る
     ●調子が落ちそうなときこそ、より冷静になる
     ●チームの約束を決めたらぶれない、決して特例を作らない
     ●自分がいなくなる将来のことも若手のために常に考える
     ●チームには必ず波がある。苦しいときこそ大局的に考える
     ●監督の仕事はコーチを観察し、正しく評価すること
     ●現場の待遇をよくするために、あらゆる努力を惜しまない
第四章 参謀の心得
     ●考え方は教えられない。答えは自分で見つけさせるしかない
     ●一度現場をふませると、その選手がやる気になる言い方がわかる
     ●リーダーのアイデアを実現することこそ「参謀」の一番の仕事
     ●チームの要に対しては、敬意を持った上で毅然とした言葉を使う
     ●組織図をシンプルに描ける組織が、いざというとき強い
     ●監督の耳に入れないで済むことは多いほどよい
     ●自分が任されているなら、部下にもしっかり任せて責任を取る
終章 選手への愛情は決してなくさない
特別篇 落合博満×森繁和 対談 (2013年夏 J SPORTS 収録)
解説 吉見健明

書誌情報

紙版

発売日

2014年03月14日

ISBN

9784062777650

判型

A6

価格

定価:726円(本体660円)

ページ数

352ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2014年04月11日

JDCN

0627776500100011000U

初出

本書は「参謀 落合監督を支えた右腕の「見守る力」」と題し、2012年4月に刊行された。文庫化にあたり、改題のうえ、一部を加筆・修正した。

著者紹介

著: 森 繁和(モリ シゲカズ)

名将・落合博満監督に請われ2004年より8年間、中日ドラゴンズの黄金期を支えた名投手コーチ。1954年千葉県生まれ。駒大高、駒沢大学、住友金属を経て1978年、西武ライオンズにドラフト1位指名。西武ライオンズの黄金期を主に抑え投手、投手コーチとして支える。その後、大島監督の日本ハム、森監督の横浜で投手コーチを務め、中日の投手コーチ、のちヘッドコーチに。2011年シーズン終了時、落合監督とともに退任。2012年は野球解説者、プロ入り以来初めてユニフォームを脱いだ。確たる野球理論、面倒味のいい親分肌の人間力で、ベテランから若手まで選手達に慕われ続けた。落合監督とは社会人時代に日本代表として世界で戦った仲間。名将のカゲで、チーム作り、組織作りをサポート。森繁和の存在がなければ、投手王国・中日、名将・落合監督は誕生しなかったかもしれない。どの球団もどんな監督も欲しがる名指導者である 。2シーズン解説者を務めた後、2013年秋、落合氏はGMとして、森氏は谷繁新監督のもとでのヘッドコーチとして中日球団に復帰することが決定。2014年シーズンからの活躍が注目される。

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