JAL 虚構の再生
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JAL 虚構の再生

ジャルキョコウノサイセイ

講談社文庫

負債総額2兆3221億円。破綻したJALには多額の公的資金が投入され、「見せかけの再建劇」が演出された。その間公正な競争は歪められ、結局日本の空の国際競争力は低下するばかり。稲盛和夫CEOの経営手腕を手放しで賛美するだけでは、問題の本質を見抜けない! 世間の常識を覆す、告発のドキュメント。今、待望の文庫化!


JALはなぜ破綻し、どのように「再生」したのか?

省益を優先し、垂れ流した巨額融資を突然ストップする財務省。
批判を恐れ、債権の政府保証に逡巡する政治家。
足を引っ張りあい、リーク情報を流しあう経営トップ。
勝利なき撤退を余儀なくされていく、企業再生のプロたち。
積み上がった負債総額は、2兆3221億円――。
腐肉で膨れあがったフラッグキャリア・JALの迷走劇を、余すところなく描いた意欲作。

「JALの再生」が検証される今、待望の文庫化!


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目次

プロローグ
第1章 政権交代が開いた扉
第2章 タスクフォース、再生へのシナリオ
第3章 会社更生法申請へ
第4章 破綻への軌跡
第5章 羽田国際化、競争激化へ
最終章 錯綜する再生へのシナリオ
エピローグ
文庫版あとがき
主な参考文献

書誌情報

紙版

発売日

2014年09月12日

ISBN

9784062779289

判型

A6

価格

定価:847円(本体770円)

ページ数

368ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2014年12月12日

JDCN

0627792800100011000G

初出

2010年11月に小社より刊行された単行本『巨象の漂流 JALという罠』を改題、加筆し、文庫化したものです。

著者紹介

著: 小野 展克(オノ ノブカツ)

【著者略歴】 小野展克(おの・のぶかつ) 1965年北海道生まれ。慶應義塾大学卒業後、共同通信社に入社。主に旧大蔵省、金融庁、経済産業省、農水省、旧運輸省などの中央省庁や日銀、日航、全日空などのエアライン、大手銀行などを取材してきた。 現在は、嘉悦大学ビジネス創造学部教授。 著書に『企業復活――「日の丸ファンド」はこうして日本をよみがえらせた』(講談社)、『ドキュメント平成革新官僚――「公僕」たちの構造改革』(宮崎哲弥氏との共著、中公新書ラクレ)などがある。

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