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情の力
ジョウノチカラ
- 著: 五木 寛之
原日本人の豊かな生き方を取り戻すための、100のエッセンス。上半身が愛で、下半身が情である/悲しみの水脈を掘り起こそう/こころの不良債権と精神のデフレ/人生をいかに優雅に降りていくか/「目覚めよ」よりも「眠れ」のほうが大事だ/自分の生きかたをうしろめたく思う人に/人の死もすこしずつ完成していく/日本人は極めて情熱的な国民だった/自分の運命の流れを感じ取れたら など。
極限を生きる100のヒント、待望の新書化五木氏が、日本人が見失った魂の源郷を取り戻し、みずみずしい「情」を回復するためのエッセンスを語る。「日本人のこころ」シリーズの水先案内人ともなる一冊。
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目次
1 上半身が愛で下半身は情である
2 涙がぽろぽろあふれ出るような感情を失いたくない
3 こころがカラカラに乾燥してきた
4 乾式工法でつくられた建物は“呼吸”をしない
5 流されない情をつかまえる
6 「ユーモアの源泉は哀愁である」
7 純文学と大衆文学が拮抗していた時代
8 「ひとつの小説を書くための準備期間は?」と問われて
9 自力と他力はどう違うのか
10 「美空ひばりは日本の恥」ではない
11 明治維新は短調でやってきた
12 現代はイイカゲンな歌はあるが、正しく俗な歌がない
13 精神の絆を結ぶのは宗教と音楽ではないだろうか
14 やけっぱちの明るい歌と怨み節
15 日本人をつなぐ歌がなにもなくなった
16 歌謡曲も演歌も、ルーツは宗教にある
17 演歌は前近代的なものではない
18 もう少し感情的になったほうがいい
19 情報とは「こころを報ずること」
20 「情報将校」が求めた情報は、敵兵のこころの有様だった
21 新しい抒情を確立しなければいけない
22 いまの報道には情がない
23 深く泣くことのできる人だけが、本当に笑うことができる
24 悲しみの水脈を掘り起こそう
25 現世でプラスのものが、宗教ではマイナスになる
26 宗教はそもそも反社会的なものだ
27 タリバンは現代の狂牛病ではないか
28 アメリカ人になろうとしても駄目だ
29 未曾有の“大変な時代”がやってきた
30 強大な覇権国アメリカに支配されて生きるとき
31 こころの不良債権と精神のデフレ
32 私たちは「白道」という危険な道を渡っている
33 枯れてはいけない
34 年齢を超えて、いつまでも色気のある人
35 山をめざす人間と海をめざす人間
36 一度降りてからでないと別の山には登れない
37 人生をいかに優雅に降りていくか
38 不幸でもないが幸福でもない、ぼんやりした場所
39 生活の要求水準を低く保つ
40 こころ萎えるときには、大きなため息をついてみる
41 「目覚めよ」よりも「眠れ」のほうが大事だ
他
書誌情報
紙版
発売日
2005年10月26日
ISBN
9784062782043
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
228ページ
電子版
発売日
2013年11月22日
JDCN
0627820400100011000W
初出
’02年11月に小社より単行本として刊行。