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強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本
キョウハクセイショウガイニナヤムヒトノキモチガワカルホン
- 監: 原井 宏明

こころライブラリーイラスト版シリーズでは、『統合失調症の人の気持ちがわかる本』『うつ病の人の気持ちがわかる本』など、心の病気になった人たち自身の気持ちをまとめた本を、これまでに刊行しています。心の病気そのものに関する解説書は多く出版されていて、病気の知識は広まっていますが、患者さん本人が、どのように苦しみ、何を感じ、悩んでいるかという観点からまとめた本は、多くはありません。「いくら洗っても、手の汚れがとれないと思い、どこまでも繰り返す」「何度カギの確認をしても、安心することができない」などといった症状がある強迫性障害もそのひとつです。実際には患者数は多く、誰でも発症する可能性がある病気です。
患者さん自身に聞くと、いちばん訴えたいのは、この病気を理解してほしいということ。周囲の人が病気を本当に理解するためには、患者さん本人の気持ちをまとめた本が必要です。本書では、家族の会への取材をもとに、家族の気持ちも随時解説。強迫性障害という”不安とこだわりの病”を内面から理解し、回復に導く決定版です。
【本書の内容構成】
はじめに 発病のストーリー
第1章 これは病気? やめたいのにやめられない
不潔恐怖、加害恐怖、確認強迫、縁起強迫
第2章 底なし沼に落ちていくような日々
まきこみ、ひきこもり、聖域、儀式、自殺
第3章 大切なのは、本人の治りたい気持ち
治療、受診、治療中の変化、家族の会
第4章 普通に暮らせるって、すばらしい
考え方、治癒とは、感謝、再出発
おわりに 回復へのストーリー
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目次
第1章 これは病気? やめたいのにやめられない
(本人)不潔恐怖、子ども、確認強迫、不完全恐怖、加害恐怖、縁起強迫、
強迫性緩慢、収集癖
(家族へ)依存心
(家族)自責の念、いらだち
第2章 底なし沼に落ちていくような日々
(本人)聖域、経過、儀式、体調不良、不登校、退職、ひきこもり、自殺
(家族へ)伝えたいこと
(家族)巻き込み、気持ちの限界
第3章 大切なのは、本人の治りたい気持ち
(本人)出会い、医療機関探し、治療、治療の効果
(家族)受診、巻き込み、治療への参加
第4章 普通に暮らせるってすばらしい
(本人)考え方、治癒とは、再発、生活、変化、未来
(家族へ)感謝
(家族)再出発
書誌情報
紙版
発売日
2013年02月28日
ISBN
9784062789691
判型
B20取
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
102ページ
シリーズ
こころライブラリーイラスト版
著者紹介
医)和楽会なごやメンタルクリニック院長。強迫性障害(OCD)家族の会顧問。京都市生まれ。1984年、岐阜大学医学部卒。ミシガン大学文学部に留学ののち、国立肥前療養所、国立菊池病院精神科医長、臨床研究部長、診療部長を経て、2008年より現職。行動療法で強迫性障害の治療に実績を上げている。日本行動療法学会常任理事・学会誌編集委員長・専門行動療法士、精神保健指定医、動機づけ面接トレーナーネットワーク(MINT)メンバー。主な著書に『対人援助職のための認知・行動療法』(金剛出版)、『図解やさしくわかる強迫性障害』(共著/ナツメ社)ほか。