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ビジュアル版 わかる・防ぐ・治す 人にもやさしい病害虫防除
ビジュアルバンワカルフセグナオスヒトニモヤサシイビョウガイチュウボウジョ
- 監: 草間 祐輔
植物を育てるときに避けて通れず悩ましいのが、病害虫です。特に、野菜や果樹など人間が食べておいしいもの、バラなど高価な植物ほど、病害虫に遭いやすいという運命にあります。
バラであれば、黒星病(黒点病)、ウドンコ病、枝枯れ病、ベト病、根頭がんしゅ病などの病気があり、カミキリムシ、アブラムシ、チュウレンジバチ、コガネムシといった害虫に襲われます。
病害虫は、時に植物を枯らしたり、利用価値、観賞価値をなくしたり、チャドクガなど毒針で人に被害を与えたりします。
放置するとより被害が広がるので、植物を栽培するときは、病害虫を早期に発見し、農薬などですばやく対処することが基本となります。
しかし、病害虫対処で困るのが、
1、病害虫の名前がわからないので、どのように対応してよいのかわからない
2、自分や家族、ペットや近隣をふくめて、農薬での健康被害が心配
ということです。
1で問題となるのが、病害虫ごとに対処法や効き目のある薬剤が異なり、また近年厳格化された農薬取締法により、農薬の使用が制限されたことです。農薬を正しく使用しないと処罰の対象となるので、被害を受けている植物の病害虫を的確に見分けなくてはならなくなっているのです。
ただでさえ、一般の人間には病害虫が見分けられず、正しい農薬の選び方もわかりません。
本書では、植物ごとの主な病害虫の写真を掲載してだれにでも見分けられるようにし、対応する農薬を紹介します。
次に問題となるのが、農薬への心配です。花卉類も心配ですが、野菜や果樹など人の口に入るものは、健康への影響が気になるところです。無農薬で栽培できれば理想ですが、現実にはなかなか大変です。
そこで本書では、類書にはまだあまり取り上げられていない、近年登場してきている自然由来で人体に影響がない農薬や、進化した資材による農薬に頼らない予防や防除方法などを積極的に取り上げます。
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目次
1章 病害虫が発生する原因とは
Point1/庭の環境と病害虫発生のメカニズム
Point2/発生を抑えるためのコントロール
Point3/まず試してみたい、病害虫軽減の工夫
Point4/症状が似ている生育障害と肥料の功罪
Point5/薬品を使うコントロール(天然成分と化学成分)
Point6/園芸薬品の上手な使い方
2章 植物の症状別 かかりやすい病害虫
野菜にあらわれるサイン
花木・庭木、果樹にあられるサイン
1野菜にみられる症状と防除
イチゴ、エダマメ、エンドウ、オクラ、カブ、カボチャ、キュウリ、キャベツ、ゴーヤ、ジャガイモ、ダイコン、トウモロコシ、トマト、ナス、ニンジン、ホウレンソウ、ルッコラなど
2果樹にみられる症状と防除
ウメ、イチジク、カキ、ナシ、カンキツ、モモ、ブルーベリー、ブドウ、リンゴなど
3草花にみられる症状と防除
パンジー、ペチュニア、、マリーゴールド、ガーベラ、クリスマスローズ、コスモス、スイートピー、マーガレット、ヒマワリ、キク、チューリップ、スミレ、シクラメンなど
4観葉植物・ランにみられる症状と防除
ゴム、テーブルヤシ、ポトス、パキラ、カトレア、コチョウラン、デンドロビウムなど
5庭木・花木にみられる症状と防除
アジサイ、カエデ、ゲッケイジュ、サクラ、サルスベリ、ツバキ、ツツジ、ハナミズキ、ギンモクセイ、クレマチス、クチナシ、バラ、マツなど
3章便利な薬剤リスト
病害虫名索引
農薬お役立ちWebサイト
病気と害虫の見分けにくい症状
越冬場所をなくして病害虫を減らす
展着剤を上手に利用する
植物グループ名の表示をみつける
書誌情報
紙版
発売日
2012年09月11日
ISBN
9784062808064
判型
B5変型
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
160ページ
シリーズ
今日から使えるシリーズ(実用)
著者紹介
1960年長野県松本市生まれ。千葉大学園芸学部卒業。ロサンゼルス郊外のガーデンセンターに勤務した後、武田園芸資材(現・住友化学園芸)に入社。講習会講師などを担当し、現在は研究開発部普及チームリーダー。NHK「趣味の園芸」講師などテレビ雑誌で活躍中。 『植物の病気と害虫 防ぎ方・なおし方』(主婦の友社)ほか著書多数。