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「即興詩人」の旅
ソッキョウシジンノタビ
- 著: 安野 光雅

画家・安野光雅が「無人島に持っていく一冊」と公言してはばからない、森鴎外訳の『即興詩人』。童話作家アンデルセンの自伝的名作を、100年前に日本に紹介した鴎外の雅文体の美しさに魅せられ、波乱万丈のラブストーリーに胸躍らせて、物語の舞台のイタリア各地を巡った紀行画文集。「声に出して読みたい」原文をたっぷりと引用しながら、ローマから始まる『即興詩人』のストーリーと、画家の紀行文と美しいスケッチと。1冊で3回楽しめる、安野光雅イタリア紀行画文集。
◎「カプリ島を去るとき、もうこの島に来ることもないだろうな、と思ったものですが、わたしは、また同じ道を行くかもしれません。何年か先、すっかり年をとって、杖でもついて、おろおろとあのあたりを歩いているのじゃないか、という予感がします」(あとがきより)
ⒸKUSOKOBO
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書誌情報
紙版
発売日
2009年10月21日
ISBN
9784062813174
判型
A6変型
価格
定価:922円(本体838円)
通巻番号
ページ数
200ページ
シリーズ
講談社+α文庫
電子版
発売日
2022年04月08日
JDCN
06A0000000000432778R
初出
2002年11月に小社より刊行された「曾本 即興詩人」を再構成したもの。
著者紹介
(あんの・みつまさ) 1926年、島根県津和野に生まれる。山口師範学校研究科修了後、約10年間小学校で教鞭をとる。1968年、『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。その後は、画家、装丁家、エッセイストとして幅広く活躍。欧米でもANNO(アノー)の名で広く知られている。国際アンデルセン賞画家賞、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞、講談社出版文化賞、菊池寛賞、紫綬褒章など内外の受賞・受章多数。著書には『繪本 平家物語』『空想の繪本』『繪本 歌の旅』『ABCの本』『旅の絵本』『カラー版 絵の教室』『昔の子どもたち』ほか多数がある。2001年春、故郷に「安野光雅美術館」が開館。