
今すぐつくれる江戸小鉢レシピ シンプルで粋。
イマスグツクレルエドコバチレシピシンプルデイキ
- 著: 車 浮代

江戸料理が確立したのは、化政文化(1804~1830年)華やかなりし頃。
余計なものをそぎ落としたシンプルな江戸料理は、一見地味ながら、上方料理にはない「粋」を感じる庶民の和食です。
どこの家にもある基本の調味料、すぐ手に入る季節の食材でささっと作れ、しかもヘルシー。
冷蔵庫もなく、油は高価でガスや電気コンロもない時代だからこそ、
ムダを出さず、手をかけず、からだにもお財布にもやさしい、エコな工夫に満ちています。
本書では、著者が再現を試みた江戸料理のなかでも、
手間も時間もかからず、ごく簡単に作れる酒の肴と小鉢を厳選。
とくにメタボ解消やダイエットにも効果的と思われる68品を、
現代の味覚に合わせたレシピで紹介します。
「ちょっとつまみたい」「あともう一品!」というときにピッタリの、
からだによくて、“おつ”な味。
季節や暮らしを楽しむ粋な知恵が盛り込まれた、気の利いた“おつ旨”レシピです。
「江戸っ子の食生活」や「浮世絵に見る江戸の食」など、
江戸文化に詳しい著者ならではの蘊蓄が語られる“江戸ばなし”も楽しい。
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目次
◆手間いらず 絶品! 風流つまみ
大根の青のり和え/大根の桜えび和え/焼き大根/長ねぎのぬた/いかげその明太子和え/なすのからし和え/りんごのごま山椒和え/焼きにんにく/そら豆のうま煮/磯納豆/まぐろ納豆/いか納豆/さつま芋のなんば煮/油揚げの甘煮/焼き柿/なすと里芋の田楽/なすの鉄火みそ/蛤鍋/新しょうがのみそ漬け/あじの焦がしみそ汁/揚げそば/みょうがの辛み漬け/山芋のしょうゆ漬け/刺身の黄金和え
車 浮代の江戸ばなし1──和食礼賛
◆江戸で人気の食材で 今様 おかず百珍
〈豆腐を使って〉あられ豆腐/えびの白和え/クレソンの白和え/にんじんの白和え/八杯豆腐/うつし豆腐 /みぞれ鍋/みそ漬け豆腐/雷豆腐/芝蘭豆腐/石焼き豆腐/三白鍋/湯やっこ/玲瓏豆腐/
〈卵を使って〉鳴き卵/磯菜卵/煮卵/卵飯/卵の黄金漬け
〈魚介を使って〉かつおのたたき漬け/かつおのたたき/さんまのわた焼き/まながつおのこしょうじょうゆ焼き/ねぎま鍋/いわしの梅煮/鮭の香味煮/いかの塩辛/かきのしぐれ煮/甘鯛の昆布〆
車 浮代の江戸ばなし2──江戸っ子の食生活
◆小腹も喜ぶ 〆の楽しみ
深川飯/塩辛うどん/やっこ丼/こしょう飯/鯛茶漬け/かぴたん飯/千疋めし/茶飯/豆腐めん/鯛にゅうめん/芋汁/こんにゃくみぞれ汁
車 浮代の江戸ばなし3──江戸の食、おもしろ話
〈ご飯の友〉
のりの佃煮/なめたけ/ふきみそ
車 浮代の江戸ばなし4──浮世絵に観る江戸の食
書誌情報
紙版
発売日
2014年09月23日
ISBN
9784062815673
判型
A6変型
価格
定価:825円(本体750円)
通巻番号
ページ数
128ページ
シリーズ
講談社+α文庫
初出
2010年4月に刊行された『“さ・し・す・せ・そ”で作る〈江戸風〉小鉢&おつまみレシピ』(PHP研究所)を、文庫化にあたり再編集したものです。
著者紹介
くるま・うきよ 時代小説家。江戸文化研究家。 江戸文化のなかでも、特に浮世絵と江戸料理に造詣が深い。大阪出身。 大阪芸術大学デザイン学科卒業。映画監督・新藤兼人氏に師事し、シナリオを学ぶ。 現在はテレビ、新聞、雑誌などで江戸文化や江戸料理に関する取材に応えるほか、セミナーや講演も多い。 近著に、時代小説『蔦重の教え』(飛鳥新社)、『季節を味わい体が喜ぶ 江戸おかず 12ヵ月のレシピ』(講談社のお料理BOOK)、 監修書に子ども向けの落語本『体験! 子ども寄席』(偕成社)全5巻がある。 ビジネス情報サイト、ダイヤモンド・オンラインで「旬を楽しみ、身体が喜ぶ江戸料理」を数年にわたって連載中。みずから料理製作、撮影までこなしている。 日本ペンクラブ会員。国際浮世絵学会会員。シナリオ作家協会主催第18回大伴昌司賞受賞。 http://kurumaukiyo.com