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日本をダメにしたB層の研究
ニッポンヲダメニシタビーソウノケンキュウ
- 著: 適菜 収

「いつから日本はこんなに駄目になったのか?」――すべての日本人の素朴な疑問に答える本が誕生した! 「騙され続けるB層」とそれを利用し、踊らせ続けるA層――この構図が日本人をくだらなくさせている元凶である。政治、文学、芸術、音楽、グルメ、スポーツ、あらゆる分野で破綻を見せ始めている「近代大衆社会」の行く末をこの上なくわかりやすく解説する教養としてのエンターテインメント。
依然として安倍内閣の支持率が落ちない中、現代日本で起こっているさまざまな「くだらない」現象を読み解くキーワードが「B層」である。著者はすでに「ゲーテの警告」「ニーチェの警鐘」の二冊の+α新書で、偉大なる哲学者、教養人の言葉を引きながら、近代大衆社会の末路が現在であり、それを象徴しているのが「B層」の横行であることを指摘し、多くの支持を得ている。
「B層」=比較的IQの低い、騙されやすい人間たち、の特徴を細かく解説しながら、多くのB層に支持された民主党がかくも無様に崩壊した理由、そしてまた懲りもせず橋下徹の一挙手一投足に一喜一憂するB層の「勘違い」の害毒を、あらゆるジャンルで分析しながら、あぶりだしていく。
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目次
B層用語辞典
はじめに 参加したがる時代
第一章 B層とはなにか?
知らないことは言わないほうがいい 偽史はこうしてつくられる B層は単なる無知ではない B層は陰謀論が好き 大衆とB層との違い 神奈川県を独立国にする? 現代人の未来信仰 ほか
第二章 今の世の中はなぜくだらないのか?
B層が行列する店 氾濫するB層鮨屋 デブブームは不健康ブーム 口パクを擁護する B層を利用する英会話ビジネス 国際人など存在しない 保守を偽装する人 大学教授の学力崩壊 人権派が政治をダメにする ほか
第三章 今の政治家はなぜダメなのか?
小沢一郎の正体 土井たか子と小沢の売国活動 ポピュリズムはなぜ暴走したのか。 橋下徹というデマゴーグ ほか
第四章 素人は口を出すな!
国民は成熟しない 誰もが参加したがる時代 全体主義のロジック 民主主義はキリスト教カルト 「民意は悪魔の声である」 ほか
おわりに 新しいものはたいてい「嘘」
書誌情報
紙版
発売日
2015年09月18日
ISBN
9784062816212
判型
A6
価格
定価:693円(本体630円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α文庫
電子版
発売日
2015年11月06日
JDCN
0628162100100011000X
初出
本書は、2012年10月に小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、文章の一部を削除し、修正を加えました。第三章に「安倍晋三が進める国の解体」「大衆社会とパッケージ」「或阿呆の一生」、第四章に「オーウェルと言葉の破壊」を『日本をダメにしたB層用語辞典』から組み込みました。
著者紹介
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。早稲田大学で西洋文学を学び、ニーチェを専攻。卒業後、出版社勤務を経て現職。著書に、ニーチェの代表作「アンチクリスト」を現代語にした「キリスト教は邪教です!」(講談社+α新書)「はじめてのニーチェ」(飛鳥新社)「ゲーテに学ぶ賢者の知恵」(だいわ文庫)「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体」(講談社+α新書)「ニーチェの警鐘 日本を滅ぼす『B層』の害毒」(講談社+α新書)「世界一退屈な授業」(星海社新書)などがある。