インフォコモンズ

インフォコモンズ

インフォコモンズ

グーグルやミクシィの次に世界を制するものは何か?
IT分野のトップジャーナリストが、超リアルな近未来のウェブ世界を透視する!

インターネット上の情報が加速度的に増え続け、フラット化が進んで混沌とする社会。
これまでの中間共同体は崩壊し、人々は拠り所を失って情報洪水に溺れようとしている。
ところが著者は、その中にも「情報を軸とした新たな共同体」が生まれる萌芽を見出し、
その近未来の共同体を「情報共有圏=インフォコモンズ」と名づけた。

ライフストリーム、暗黙ウェブ、集合知モデル、協調フィルタリング、セマンティック・ウェブ、多方向型SNS……
といったコンセプトや手法は、本当に温かい共同体を生み出すのか?
来たるべきウェブ3.0時代は、どのような新ビジネスを作り上げ、また日本社会をどのように再生させるのか?

公(パブリック)が私(パーソナル)を、瞬時に、自動的に把握するコミュニティ=インフォコモンズの将来像を、
徹底的な取材をもとに考察し、描き切った一冊。
「私が本書で提示するインフォコモンズのイメージは、世界でも初めてのものになるだろう」
と著者は断言する--。


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  • 次巻

目次

プロローグ
第1章情報共有圏という考え方の誕生
第2章暗黙ウェブの出現
第3章「信頼」と「不安」を生むシステム
第4章ウェブ3.0は「信頼」と「友情」を両立させる
第5章「情報の非対称性」が大問題だ
第6章インフォコモンズ後の世界の姿
おわりに

書誌情報

紙版

発売日

2008年07月18日

ISBN

9784062820929

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

218ページ

著者紹介

著: 佐々木 俊尚(ササキ トシナオ)

(ささき・としなお) 1961年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。88年、毎日新聞社入社。岐阜支局や中部報道部を経て、東京本社社会部に所属。警視庁捜査一課や遊軍を担当し、殺人や誘拐、海外テロ、オウム真理教事件などの取材に当たる。 99年、アスキーに入社し、『月刊アスキー』編集部デスクを務める。2003年にフリーランスジャーナリストとして独立し、以後、主にIT分野の取材・執筆で活躍中。 著書に『ネットvs.リアルの衝突 誰がウェブ2.0を制するか』(文春新書)、『次世代ウェブ グーグルの次のモデル』(光文社新書)、『フラット革命』(講談社)、『起業家2.0 次世代ベンチャー9組の物語』(小学館)などがある。