
ケータイ料金は半額になる!
ケータイリョウキンハハンガクニナル
- 著: 山崎 潤一郎
今や「国民1人1台」になるまで普及し、巨大なインフラとなった「ケータイ」こと携帯電話。
そのケータイに、実は、日本人は異様に高い料金を払わされている。
最大の原因は、NTTドコモ、au、ソフトバンクなど、大手キャリアだけがボロ儲けできるいびつな産業構造。そして、新規参入をできるだけ排除して既得権だけを守り、そのためにはイジメも辞さない硬直化した体質だ。
そんな「ガラパゴス」と化した日本のケータイ業界を、グーグルやアップルが虎視眈々と狙っている。すぐに「オープン化」と「水平分業化」で、健全かつ活発な競争が行われるようにしなければ、いつまでも国民は高い料金と低い利便性を強いられるか、日本のケータイビジネスそのものが外資系に“征服”されてしまう。もう残された時間はない。
・なぜ、この国ではユーザーが徹底的に無視されるのか
・激突するNTTドコモと総務省
・魔法のカギとなる「IDポータビリティ」
・ケータイとインターネットの垣根が消える
・闇の中に隠された算出根拠をクリアにせよ
・日本のケータイが不便で選択肢が少ない理由
・「茹でガエル」と化したケータイビジネスを襲う大激震とは
・日本のプレーヤーが世界レベルの強さを持つチャンス
……などなど、日本のケータイを草創期からよく知るジャーナリストが、この一大ビジネスの病巣と処方箋、そして近未来の希望を、徹底的な取材をもとに多角的に描く。
- 前巻
- 次巻
目次
プロローグ ――「大変革の瞬間」が近づいている
第1章 ケータイビジネスの門戸が開放される日
第2章 巨大企業を吹っ飛ばす爆弾がある
第3章 ドコモと日本通信の「仁義なき戦い」
第4章 バカ高い日本のケータイ料金は崩壊する
第5章 衝撃! こうして携帯電話会社は解体される
第6章 グーグルとアップルに勝つ日本のケータイ
エピローグ ――もう残された時間はない
書誌情報
紙版
発売日
2008年11月06日
ISBN
9784062821018
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
234ページ
著者紹介
(やまさき・じゅんいちろう) 1957年生まれ。主にIT系やビジネス系のメディアを中心に取材・執筆活動を行うジャーナリスト。その傍ら、音楽制作会社や音楽レーベルを運営する。 著書に『叛骨の集団 ケータイ端末の未来を創る』(日経BP企画)、『ネットコンテンツ・ビジネスの行方 動画・音楽配信の最新トレンドを追う』(毎日コミュニケーションズ)、『株は、この格言で買え! 株のプロが必ず使う成功への格言50』(中経出版)などがある。携帯電話の世界については草創期から取材を重ね、精通している。 音楽ビジネスの分野では、純邦楽やクラシック系CDの制作の他、世界22カ国の「iTunes Store」に独立系アーティストの楽曲を多数提供。デジタルコンテンツのロングテール型ビジネスを実践し、そのあり方を日々模索している。同様に、「オープン化」され「水平分業」が進む今後のケータイビジネスでも、ロングテールが花開くと信じている。