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リストラ屋
リストラヤ
- 著: 黒木 亮
投資家をあざむく仮面を剥ぎ取れ! 「市場と投資家を欺こうとする奴は、絶対に許さん!」。米国ファンドからコストカットの手腕を買われて名門スポーツ用品会社の社長に就任した蛭田明。暗い過去を背負い、人を人と思わぬ非情さで次々と社員の首を切り、彼らを絶望の縁に追い込んでいく。 片や、自らはストックオプションで莫大な報酬を得ようと、役員たちを恐怖政治で支配して粉飾決算に荷担させ、アナリストを抱き込んで株価を上げさせる。 粉飾のカラクリにつけ込んで大儲けをたくらんだカラ売り専業ファンド「パンゲア&カンパニー」の北川靖だが、リストラの犠牲者たちのあまりに理不尽な現実に、いつしか義憤を募らせていく。蛭田と北川の対決はどちらが勝つのか?
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書誌情報
紙版
発売日
2009年07月02日
ISBN
9784062821032
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
386ページ
初出
『週刊金融財政事情』2008年1月14日号~10月13日号
著者紹介
(くろきりょう) 現代の経済小説をリードする第一人者。1957年、北海道生まれ。銀行、証券会社、総合商社勤務を経て作家。2000年、国際協調融資を描いた『トップ・レフト』でデビュー。他に『アジアの隼』『青い蜃気楼:小説エンロン』『シルクロードの滑走路』『巨大投資銀行』『カラ売り屋』『エネルギー』『貸し込み』など。中学時代から長距離ランナーとして活躍し、大学時代は箱根駅伝に2度出場、20kmで道路北海道新記録を樹立した。その体験は自伝的長編『冬の喝采』にほぼノンフィクションの形で綴られている。英国在住。