ガラパゴス

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ガラパゴス

ガラパゴス

講談社の絵本

ダーウィン「進化論」のふるさと・ガラパゴス諸島は、
どのようにして現在の姿になったのか――。
 
チャールズ・ダーウィンが約200年前に上陸し、「進化論」誕生に大きな影響を与えた、ガラパゴス諸島。ここでは、地球上の他の場所では見ることのできない希少な生物や植物が数多く生存しています。生物たちは、なぜガラパゴスでのみ独自の進化を遂げたのでしょうか--約600万年前にさかのぼり、ある一つの島が生まれ、変化を遂げ、再び海の底に沈みゆくまで。この絵本では、島の一生とともにその理由をといていきます。色彩豊かで、コマ割りを使ったわかりやすいイラスト、そして詩のような文で、ガラパゴス諸島の豊かな自然を感じることができるでしょう。

訳者/福岡伸一さんからのメッセージ
ガラパゴス諸島のほんとうの姿を見ないまま、安易に「ガラパゴス化」などといった言葉を使ってはいけません。ガラパゴスは袋小路ではなく、開かれた窓でした。チャールズ・ダーウィンは、ガラパゴス諸島を訪れ、その窓から世界を眺め、はじめて気づいたのです。生物の姿かたちは不変ではない、動的なものだと。そして、変化は今もなお続いています。
たえまなく流転しつづけるガラパゴス諸島。その光と波と風を、ここまで美しく描いた本を私は知りませんでした。


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書誌情報

紙版

発売日

2013年06月28日

ISBN

9784062830676

判型

A4変型

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

36ページ

シリーズ

講談社の翻訳絵本

著者紹介

作: ジェイソン・チン(ジェイソン・チン)

作家・イラストレーター。アメリカ・ニューハンプシャー出身。シラキュース大学でイラストレーションを学び、2001年、マンハッタンの絵本専門店で見つけた仕事をきっかけに絵本作家となる。代表作は、『Redwoods』(2009年、日本では『セコイア』として刊行、福音館書店)、『Coral Reefs』 (2011)。現在はアーティストの妻と息子と一緒にバーモント州で活動している。

訳: 福岡 伸一(フクオカ シンイチ)

1959年東京生まれ。生物学者。京都大学卒。ハーバード大学医学部博士研究員などを経て青山学院大学教授。ベストセラー『生物と無生物のあいだ』(講談社)、『動的平衡』(木楽舎)、など、生命についてわかりやすく解説した著作多数。また、『虹の解体』(リチャード・ドーキンス/著、早川書房)、『すばらしい人間部品産業』(アンドリュー・キンブレル/著、講談社)など、翻訳も数多く手がけている。