
マイページに作品情報をお届け!
リンデ
リンデ
犬のリンデがおしえてくれた、生きることの、たしかさ。
だいすきなママを事故で亡くし、自分をうしないかけた少年リロと、飼い主のおばあちゃんを亡くし、リロの家にやってきた大型犬リンデ。死と生を、やわらかく問いかける、秋から冬への物語。
……でも、ひとにはそれぞれ、じぶんの「階段」があるんだ。リロは、ゆっくりとじぶんにいいきかせる。それは、ママが亡くなって、砂嵐におそわれたリロのもとに、半年間かよってくれた心理療法士のおばさんの言葉だった。それぞれの階段は、ほかの子と大きさや長さをくらべるためではなく、じぶんのつかいかたで、だいじにつかうためにあるのだそうだ。リロは、じぶんの階段をだいじにしようと思う。それは、まずはガメンとのたたかいに勝つことだ。――<本文より>
- 前巻
- 次巻
書誌情報
紙版
発売日
2011年12月14日
ISBN
9784062832212
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
226ページ
シリーズ
文学の扉