木の中の魚

マイページに作品情報をお届け!

木の中の魚

キノナカノサカナ

アリーは6年生の女の子。読み書きができないことを隠すために、わざと変な行動をとってしまう。自分に自信がなく、学校では頭も行いも悪い子だと思われている。友達もなく、いつもいじめられがちなこともあり、7年間毎年転校して7つの学校へ行っている。
アリーの読み書き障害と、それ以外の学習能力の高さに気がついた新任のダニエル先生は、アリーに特別な方法で読み書きを教え、アリーもそれに応えて文字を少しずつ覚える。また、同じくクラスのマイノリティだった天真爛漫な黒人の少女と変わり者の天才少年と出会い、型破りな3人組はいじめにも立ち向かう。先生の熱意と素晴らしい友情、家族の愛にも助けられ、アリーは自信を取り戻していき……。


もしも魚が、木に登る能力で判断されたら、落ちこぼれになるに決まっている──

ひとりひとり違うからこそ素晴らしい、と理解し仲間と尊敬し合うことで、誰もが自信を持って輝けると教えてくれる感動作。
シュナイダー・ファミリー・ブック・アワード受賞のほか、グローバル・リード・アラウド・チョイス、SLJベストブック受賞。


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

2017年11月10日

ISBN

9784062832441

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

290ページ

シリーズ

文学の扉

著者紹介

著: リンダ.マラリー・ハント(リンダ.マラリー・ハント)

コネチカット州在住の教師出身の作家。デビュー作「マーフィーのために」で数々の賞を受賞し、注目され、本作でシュナイダー・ファミリー・ブック・アワード 受賞する。

訳: 中井 はるの(ナカイ ハルノ)

外資系企業勤務を経てフリーの翻訳家となり、出産以後は児童文学の翻訳に携わるようになる。2013年、『木の葉のホームワーク』(ケイト・メスナー)の訳で第60回産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。