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となりの火星人
トナリノカセイジン
- 著: 工藤 純子
【対象:小学校高学年以上】他人とのコミュニケーションが不得手なかえで。勉強はできないけれど、自然とまわりに人を集めてしまう湊。湊のせいで私立中学の受験に失敗したと思いこんでいる兄の聡。自分の中に「化けもの」が住んでいるからキレやすいんだと思っている和樹。マイナスの感情が心を占めると息ができなくなって叫び声をあげてしまう美咲。みんな、「困った子」なんかじゃない。「困っている子ども」なんだ。
【対象:小学校高学年以上】
児童文学作家、ひこ・田中氏がオススメ!
「空気を読めない子。読まない子。読みたくない子。不器用に生きているから、ちょっと不安。そんな自分を好きになれる物語です」
道徳の時間は苦手だ。はっきりとした答えがないから――。人間の感情を「理解できないもの」と感じ、他人とのコミュニケーションが不得手なかえで。
勉強はできないけれど、自然とまわりに人を集めてしまう湊(みなと)。
湊のせいで私立中学の受験に失敗したと思いこみ、現在、通っている中学校生活に馴染もうとしない兄の聡(さとし)。
自分の中に「化けもの」が住んでいるから、ささいなことでキレて爆発してしまうんだと思っている和樹(かずき)。
いつもクラスの女子を従えて女王様気取りに見えるが、マイナスの感情が心を占めるとパニック状態になり、息ができなくなって叫び声をあげてしまう美咲(みさき)。
誰でもみんな、困っていることってある。子どもだって、大人だって。
そう、だから、みんな「困った子」なんかじゃない。みんな、「困っている子ども」なんだ。
それぞれの生きづらさを抱える子どもたちが、自らの個性とともに生きる楽しさに気づいていく物語です。
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目次
1 火星の大接近
2 オレの中の化けもの
3 叫びたい
4 見えないかべ
5 光らない星
6 星に願いを
7 火星に一番近い場所
書誌情報
紙版
発売日
2018年02月08日
ISBN
9784062832496
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
226ページ
シリーズ
文学の扉
電子版
発売日
2018年04月06日
JDCN
06A0000000000014070T
著者紹介
東京都生まれ。2017年、『セカイの空がみえるまち』(講談社)で第3回児童ペン賞少年小説賞を受賞。おもな作品に、「恋する和パティシエール」シリーズ、「ピンポンはねる」シリーズ、『モーグルビート!』『モーグルビート! 再会』(以上、ポプラ社)、「ミラクル☆キッチン」シリーズ(そうえん社)、『ぐるぐるの図書室』(共著、講談社)などがある。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。