黒猫ギムナジウム

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黒猫ギムナジウム

クロネコギムナジウム

文芸(単行本)

 九鬼白雪は、妖術学校「吽影開智学校」の新入生。出迎えた卒業生の猫目坊はじめ、ひとくせもふたくせもある同級生や教師たちとの奇妙な学校生活が始まる。白雪を待ち受けていたのは、帝都の夜廻り、怪異と冒険、友情とミステリー、そして……。


九鬼白雪(くきしらゆき)、14歳。妖術学校に入学。

九鬼白雪が故郷を離れ、僻陬(へきすう)の地から帝都東京に上京してきたのは、1893年、弥生の暮で、春特有の風のある昼下がりだ。開きかけた三分咲きの桜が、そわそわとした期待感を募らせた。
「猫目坊だ。お迎えにあがったよ」

この魑魅魍魎うごめく帝都が学び舎。

「行けよ。気をつけてな九鬼家の白雪」
九鬼白雪は、妖術学校「吽影開智(うんえいかいち)学校」の新入生。出迎えた卒業生の猫目坊はじめ、ひとくせもふたくせもある同級生や教師たちとの奇妙な学校生活が始まる。白雪を待ち受けていたのは、帝都の夜廻り、怪異と冒険、友情とミステリー、そして……。
「居場所が割れると、あなたは困るの?」
「ああ。おたずねもんだ」


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書誌情報

紙版

発売日

2011年12月03日

ISBN

9784062837903

判型

B6

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

468ページ

初出

2011年発行 電子雑誌BOX-AIR 0号~3号

著者紹介

著: 中里 友香(ナカザト ユカ)

2007年「黒十字サナトリウム」で第9回日本SF新人賞受賞。短編「セイヤク」「葉コボレ手腐レ死人花」など。