さすらい猫ノアの伝説2 転校生は黒猫がお好きの巻

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さすらい猫ノアの伝説2 転校生は黒猫がお好きの巻

サスライネコノアノデンセツテンコウセイハクロネコガオスキノマキ

青い鳥文庫

小学六年生の吉村宏美は、いくつもの大都市に住んできた。しかし、今回の転校先は、片田舎の城下町・もみじ市。六年二組にうまく溶け込んだはずの宏美だが、運動会のリレー選手を決める際に、クラスのリーダー白石美和や、その友達・坂本春香と揉めてしまう。放課後「クラスのみんなが忘れていた大切なものを思い出させてくれる」という不思議な黒猫ノアに導かれた宏美は、美和の曾祖母で薙刀の師匠・小笹と出会う。誰をリレー選手にするのか決着がつかず、クラスのみんなともぎくしゃくしたまま運動会を間近に控えたある日、お父さんは急な東京への引っ越しを告げる。ノアと出会った意味はなんなのか、これまでの転校と違って複雑な思いを抱えたままの宏美は、いよいよ六年二組での最後の日を迎えた。


書誌情報

紙版

発売日

2012年07月13日

ISBN

9784062852951

判型

新書

価格

定価:682円(本体620円)

ページ数

232ページ

シリーズ

講談社青い鳥文庫

初出

『IN☆POCKET』(2011年10月号~2012年3月号)で連載された「さすらい猫ノアの伝説」に加筆したもの。

著者紹介

作: 重松 清(シゲマツ キヨシ)

重松 清(しげまつ・きよし) 1963年、岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。 出版社勤務を経て、執筆活動に入る。1991年『ビフォア・ラン』でデビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2000年『ビタミンF』で直木賞を受賞。2010年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。小説作品に『定年ゴジラ』『半パン・デイズ』『流星ワゴン』『きよしこ』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『小学五年生』『カシオペアの丘で』『くちぶえ番長』『青い鳥』『とんび』『ステップ』『かあちゃん』他多数がある。

絵: 杉田 比呂美(スギタ ヒロミ)

杉田比呂美(すぎた・ひろみ) 東京都生まれ。イラストレーター。絵本作家としての作品に、『ぼく、わん。』『風たんてい日記』『五感のピクニック』『散歩の時間』『街のいちにち』『なつさがし』『ひとりぼっちのくうくう』『らっちさん』などがある。青い鳥文庫では、「霧のむこうのふしぎな町」シリーズ、『クリスマスキャロル』の装画を担当している。

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