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予知夢がくる! 心をとどけて
ヨチムガクルココロヲトドケテ

鈴木鈴(すずき・りん)は、念願かなって私立・星柳学園の中等部に入学したばかり。不安もいっぱいあるけれど、気に入った学校で、新しく自分を始めようと、毎日はりきっている。1学期に予定されている合唱コンクールのオリジナル曲作りに積極的にかかわることにしたのも、引っ込み思案な自分を変えたかったからだ。
鈴が引っ込み思案になったのは、小学校4年生のとき、鈴が見た「予知夢」にかかわるある事件のせいだった。友だちが離れていき、ひとりぼっちですごした日々。だからこそ、同じ小学校の同級生がひとりもいない環境で、友だち作りからやりなおしたいと考え、鈴は星柳学園を受験したのだった。
ところが、もう見ないだろうと思っていた予知夢が、鈴のところにやってきた。――苦しんでいる男の人、あれは……。そして、繰り返し見る、見知らぬ少女の夢は、はたして予知夢なの? 少女は鈴に、なにを訴えているの?
近所に住む大学生の航平とともに、鈴の、夢の謎を追う日々が始まった――。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年02月15日
ISBN
9784062853330
判型
新書
価格
定価:682円(本体620円)
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社青い鳥文庫
著者紹介
東 多江子(ひがし たえこ) 福岡県北九州市生まれ。同志社大学文学部卒。フリーライターを経て、NHK大阪局主催・ラジオドラマ懸賞募集にて最優秀賞受賞、以後脚本家となる。脚本作に、「夜のコーラス」(ラジオドラマ、芸術祭作品賞)、「ラヂオ」(ラジオドラマ、芸術祭選奨)、「ええにょぼ」(朝の連続テレビ小説)、「中学生日記」「虹色定期便」(ともに教育テレビ)、映画「仔犬ダンの物語」「17歳旅立ちのふたり」など多数。青い鳥文庫では「へこまし隊」シリーズのほかに、ノンフィクション『タロとジロ―南極で生きぬいた犬―』がある。
絵: Tiv(ティヴ)
Tiv(てぃぶ) イラストレーター兼漫画家。漫画の作品に「ぼくラはミンナ生きテイル!」(一迅社)、「神様のメモ帳」(原作/杉井光 アスキー・メディアワークス)ほか。小説のさし絵も手がけている。児童書のさし絵は、本作がはじめて。