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蒲生邸事件(後編)
ガモウテイジケン

<後編>
昭和十一年の東京にタイムスリップしてしまった孝史が身をよせる蒲生邸の主人、蒲生大将が何者かに殺されてしまった。
一方、蒲生邸で住み込みで働く少女、ふきに好意をもつようになった孝史は、いっしょに現代の東京へ帰ろうと誘う。
恐ろしい戦争がくる。空襲がある。食糧だってなくなる--。
それをきいた、ふきの決断は?
蒲生大将を殺したのはだれか?
そして、タイムトラベラーであることとは、なんなのか。
歴史の中で、自分の時代を誠実に生きぬこうとする人々の姿に、あなたも、「今」を生きる勇気がわいてくる!
<好評既刊 前編>
浪人生の孝史は、受験のため泊まったホテルが火災にあい、タイムトラベラーを自称する男に助けられた。
二人が助かるためにタイムスリップした先は、昭和11年2月25日、つまり、あの有名な「二・二六事件」の前夜の帝都、東京。
そして、二人が降り立った前庭は、二・二六事件後自殺したという蒲生将軍の屋敷のものだった。
あまり歴史に知識のない孝史はとまどいながらも、その時代の者として、蒲生邸で暮らすことになる。
あたりまえだが、そこでは、生身の人間が、まどい、笑い、悲しみ、働き、日々の生活を送っていた。
孝史を助けた男はほんとうにタイムトラベラーなのか?
蒲生大将を殺したのはだれなのか?
大きなスケールで描く歴史SFミステリー、前編。
<総ルビ 小学上級から 小・中学生向けに一部改稿>
目次
蒲生邸事件 後編
もくじ
第四章 戒厳令
第五章 兵につぐ
終章 孝史
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2013年08月09日
ISBN
9784062853736
判型
新書
価格
定価:836円(本体760円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社青い鳥文庫
初出
2000年10月10日に刊行された「蒲生邸事件」(文春文庫)の一部を読みやすく改稿し、難読漢字をひらがなにして全体にふりがなをつけ、イラストを新たにつけたもの。
著者紹介
1960年東京都生まれ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞。’89年「魔術はささやく」で日本推理サスペンス大賞、’92年「龍は眠る」で日本推理作家協会賞、「本所深川ふしぎ草紙」で吉川英治文学新人賞、’93年「火車」で山本周五郎賞、’99年「理由」で直木賞を受賞。’01年「模倣犯(上・下)」「ぼんくら」「初ものがたり」などベストセラー多数。 青い鳥文庫は「ステップファザー・ステップ」「今夜は眠れない」「この子だれの子」「かまいたち」「マサの留守番」につづき、6冊目となる。
1974年神奈川件生まれ。飯塚武史名義でも活動している。挿絵の仕事に「キノの旅」シリーズなど多数。
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