僕たちの国の自衛隊に21の質問

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僕たちの国の自衛隊に21の質問

ボクタチノクニノジエイタイニニジュウイチノシツモン21

「日本の憲法で戦争をしないと宣言してるのに、なぜ自衛隊があるの?」「アメリカは、なぜ日本に基地を置いているの?」「アメリカは、ほかの国から日本が攻撃されたとき守ってくれるの?」「中国の船が日本の船を攻撃してるけど、戦争にならないの?」「日本国憲法が変わったら、戦争が起きるの?」……。イスラム国による邦人人質殺害事件を受け、自衛隊が海外の戦場に送られる可能性が高まったいま、基本を押さえる必読の書。


イスラム国による日本人の人質殺害事件が発生しました。それを受け、海外でテロなどの事件に巻き込まれた日本人を救出するために、自衛隊を派遣する議論が活発化しています。つまり、自衛隊を戦場に投入するという議論です。

尖閣諸島と竹島の問題に象徴されるように、日中、日韓関係が悪化しています。拉致問題をはじめ、北朝鮮との関係も光明が見えません。安倍晋三首相は、解釈改憲で集団的自衛権を認めました。日本と直接関係がなくても、自衛隊は仲の良い他の国のために、戦争に行かなくてはなりません。安倍首相の狙いは、あきらかに、「戦争のできる日本」へと国を変えることです。

アジアにおける日本、世界における日本のあり方が、どんどん変わってきているのは事実です。では、日本は「戦争のできる国」を選択するべきなのでしょうか。

そのことを知り、未来の日本で選び取るのは、戦場に行かされる可能性のある若い世代です。本書はQ&A形式で自衛隊と日本の国防、米軍との関係について基本的な知識を盛り込みました。中学生でも読めるような設計にしております。

東京新聞論説兼編集委員の半田滋氏は、防衛省・自衛隊の取材を四半世紀にわたって経験しているベテランで、国防関連の講演を相当数こなしています。その半田氏が、平易、かつ、新聞やテレビでは決して触れようとしない国防の本当を語ります。

「北朝鮮からミサイルが飛んできたとき、それを撃ち落とせるの?」「日本国憲法を変えたら、戦争になってしまうの?」「自衛隊に無理矢理入れられる時代は来るの?」といった、だれもが知りたくて、でも、だれも答えてくれなかった疑問に、明快な答えが出ます!


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目次

第1部 自衛隊って、なにをしているの?
【Q1】 日本国憲法には戦争をしていはいけないと書かれているのに、なんで自衛隊があるの?
【Q2】自衛隊はどうやってできたの? どんな組織になっているの?
【Q3】 第二次世界大戦が終わった後、日本はどうやって国を守ることにしたの?
【Q4】自衛隊って、世界の軍隊の中でどれくらい強いの?
【Q5】国の予算のうち「防衛費」って、どのくらいの金額で、どうやって使われているの?
【Q6】 自衛隊の使っている武器の性能は? 武器は国産なの?
【Q7】自衛隊は地震などの災害のときに救助活動しているイメージだけど、年に何回ぐらい出動しているの?
【Q8】自衛隊が海外で行っている活動には、どんなものがあるの?
第2部 日本とアメリカ軍の関係について、教えてください
【Q9】アメリカ軍は、どうして日本に基地を置いているの?
【Q10】なぜアメリカ軍の基地は、沖縄にたくさん置かれているの?
【Q11】アメリカ軍が沖縄に持ってきたオスプレイという新しい航空機は墜落事故が多いって聞きました。自衛隊も買うそうだけど、本当に大丈夫なの?
【Q12】アメリカは、ほかの国から日本が攻撃されたとき本当に守ってくれるの?
【Q13】アメリカと韓国が、韓国の近くの海で合同で訓練しています。これから、日本―アメリカ―韓国の連携が必要になるの?
【Q14】防衛省や自衛隊は、アメリカ以外の国々とも交流しているの?
第3部 これから自衛隊は、戦争することになるの?
【Q15】中国が、「尖閣諸島は自分の国のものだ」と言って、船で近くまでやって来ているというニュースを見ました。将来、日本と戦争になったりしないの?
【Q16】北朝鮮から日本に飛んできたミサイルを防ぐことってできるの?
【Q17】すでに日本は外国に武器を輸出しているって、本当なの?
【Q18】安倍晋三首相はなぜ、そこまでして自衛隊を海外の戦争に参加させようとしているの?
【Q19】将来、私たちは、自衛隊に入らなくてはいけなくなるの?
【Q20】最近つくられた組織や法律によって、日本は戦争がしやすくなるの?
【Q21】日本国憲法が変わると、戦争が起きるの?

書誌情報

紙版

発売日

2014年10月31日

ISBN

9784062870085

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

242ページ

電子版

発売日

2014年10月31日

JDCN

0628700800100011000F

著者紹介

著: 半田 滋(ハンダ シゲル)

1955(昭和30)年、栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、1991年に中日新聞社に入社。1992年に防衛庁(現在の防衛省)担当記者となり、現在に至るまで国防、軍事について取材している。記者として勤務するかたわら、1993年には防衛庁防衛研究所特別課程修了。現在、東京新聞論説兼編集委員。主な著書に、『自衛隊vs.北朝鮮』(新潮新書)、『闘えない軍隊 肥大化する自衛隊の苦悶』(講談社+α新書)、『日本は戦争をするのか――集団的自衛権と自衛隊』(岩波新書)、『Q&Aまるわかり集団的自衛権』(旬報社)など多数。

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