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東京大空襲を忘れない
トウキョウダイクウシュウヲワスレナイ
- 著: 瀧井 宏臣
東京大空襲では、約280機のB29が32万発とも言われる焼夷弾を落として東京を焼き尽くし、およそ10万人もの市民を無差別殺戮しました。5人の空襲体験者の証言は、胸に深く訴えます。焼夷弾の兵器としての残忍さ、当時の小中学生の学校や家での暮らし、疎開先の様子にまで話を広げます。祖父祖母ですら戦争を知らない世代となった今日、この本の存在意義は小さくないといえそうです
「東京スカイツリー」「東京縄文人」につづく、著者の東京シリーズ第3弾は、東京大空襲にまつわるドキュメンタリー作品です。
東京大空襲では、約280機のB29が32万発とも言われる焼夷弾を落として東京を焼き尽くし、およそ10万人もの市民を無差別殺戮しました。広島、長崎への原爆投下による死亡者数が12万人、7万人ですから、ほぼ同等の被害ということもできます。
5人の空襲体験者の証言は、胸に深く訴えます。なんといってもこの証言を、小中学生の読者には読んでほしいです。
焼夷弾の兵器としての残忍さ、当時の小中学生の学校や家での暮らし、疎開先の様子にまで話を広げます。
おじいちゃんおばあちゃんですら戦争を知らない世代となった今日、この本の存在意義は小さくないといえそうです。
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目次
はじめに 焼け野原になった東京
第一章 なぜ東京は大空襲を受けたのか
第二章 「防空頭巾に火がついて……」
――二瓶治代さん(当時八歳)の証言
第三章 「校舎の壁のピンク色のシミは……」
――竹内静代さん(当時十四歳)の証言
第四章 市街地にねらいを定めた「住民標的爆撃」のおそろしさ
第五章 「今日もダイコン、明日もダイコン……」
――小林奎介さん(当時十二歳)の証言
第六章 「地下室のとびらの向こうに……」
――西尾静子さん(当時六歳)の証言
終章 平和を願うメッセージ
書誌情報
紙版
発売日
2015年02月17日
ISBN
9784062870108
判型
四六
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
194ページ
シリーズ
世の中への扉
電子版
発売日
2015年03月06日
JDCN
0628701000100011000H
著者紹介
瀧井宏臣 たきいひろおみ 記録作家。1958年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。 著書に『ダントツ技術』(祥伝社)など。児童向けには、『東京スカイツリーの秘密』『おどろきの東京縄文人』(ともに講談社)などの著書がある。『東京スカイツリーの秘密』は、2015年度より小学校5年生国語の教科書(学校図書)に紹介されている。