予習という病

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予習という病

ヨシュウトイウヤマイ

講談社現代新書

一見、よいことが社会を毒することもある。子ども達のいちばん近くにいる塾だからこそ見える真実。あえていおう、予習は病気だ!親の□いアタマを○くする、目からウロコの快著。

よしゅう【予習】――しふ(名)すでに定められたカリキュラムを信じて、まだ教わっていないところの問題を、次の授業より前に解いておくこと。⇔復習。
――びやう【予習病】すでに定められたカリキュラム、学んできたことに固執し、未知の事柄を「まだ教わっていない」「やったことがない」がゆえに無視、否定する精神の傾向。近年、日能研によって発見され、治療の必要性が主張されている。

学びかたで大切なのは「予習」ではなく「ふり返り」なのです。(中略)……
一連の過程において、私たちは「一定の時間内にこれだけをせよ」という「テスト的な圧力」を子ども達にかけていません。もちろん制限時間はありますが、便宜上のものといっていい。つまり処理力を問うているのではない。準備力を問うているわけです。処理力の場合には、ある幅のなかでの正解があります。一方で準備力の場合は、極端に言えば正解とされるその幅がすごく広いか、正解は期待されていない。ひとつの準備が終わり、その準備がつくりだした結果は次の結果にたいする準備でしかない。すべては準備の連鎖であり終わらない。――<本文より>


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目次

序章 予習病が日本を滅ぼす?
第1章 学習指導要領と予習
第2章 福沢澤諭吉は予習をしたか?
第3章 変化のなかで
第4章 答案はまっさらでいい
第5章 ハナバツの思想
終章 「いっぱいいっぱい」なんてない

書誌情報

紙版

発売日

2009年11月20日

ISBN

9784062880244

判型

新書

価格

定価:792円(本体720円)

通巻番号

2024

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2018年05月25日

JDCN

06A0000000000014568E

著者紹介

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