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古代オリエントの宗教
コダイオリエントノシュウキョウ
- 著: 青木 健

パレスティナ発の「聖書ストーリー」は、メソポタミア平原を越え、イラン高原へ。東方へ膨張をつづける聖書ストーリーに対し、諸民族はいかに向き合ったか。最大の土着宗教ゾロアスター教、「真のキリスト教」を自称したマニ教、イスラームのグノーシス=イスマーイール派――。13世紀に「異教の魔神たち」が封じ込められるまで、宗教的想像力がもっとも奔騰した1000年を描きだす、東方の精神史。
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目次
序章 「聖書ストーリー」と「各民族の神話ストーリー」
第一章 マンダ教の洗礼主義――一~二世紀のメソポタミア
第二章 マーニー教のイエス中心主義――三世紀のメソポタミア
第三章 ペルシアの国教ゾロアスター教ズルヴァーン主義――三~八世紀のイラン
第四章 ミトラ信仰とアルメニア正統使徒教会――四~五世紀のアルメニア
第五章 イスラームにおけるグノーシス主義の復活――八~一〇世紀のメソポタミア
第六章 「聖書ストーリー」に吸収されたザラスシュトラ――九~一三世紀のイラン
終章 「今日、われ(アッラー)は宗教を完成させた」
書誌情報
紙版
発売日
2012年06月15日
ISBN
9784062881593
判型
新書
価格
定価:1,078円(本体980円)
通巻番号
2159
ページ数
232ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2017年01月13日
JDCN
0628815900100011000R
著者紹介
一九七二年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。 主な著書に、『ゾロアスター教の興亡』『ゾロアスター教史』(いずれも刀水書房)、『ゾロアスター教』『アーリア人』『マニ教』(いずれも講談社選書メチエ)、編著に『東京大学東洋文化研究所所蔵 伊東義教文庫目録』(東京大学東洋文化研究所附属東洋学研究情報センター叢書3)がある。
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