戦後文学は生きている

マイページに作品情報をお届け!

戦後文学は生きている

センゴブンガクハイキテイル

講談社現代新書

戦後の日本人の精神に多大な影響を与えた文学や思想の名著を読み解く。丸山眞男、安部公房などが切り拓いた世界観は現代を生きる我々に大いなる示唆を含んでいる。まさに現代思想の泰斗海老坂武ならでは名著とテーマのセレクションとなっている。老いに向き合いながらも意気軒昂な海老坂ワールドを堪能できる手軽で本格的な一冊。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第一章 戦争とは何か――生と死のはざまで
 『きけ わだつみのこえ』
 梅崎春生『桜島』
 原民喜『夏の花』
 大岡昇平『野火』
 開高健『輝ける闇』
第二章 カオスの中から――生を取り戻す
 坂口安吾『堕落論』
 石川淳『焼跡のイエス』
 中野重治『五勺の酒』
 堀田善衛『広場の孤独』
第三章 思想の芽をどこに求めるか――転向・主体・自己の告発
 鶴見俊輔『転向研究』
 丸山真男『日本の思想』
 高橋和巳『わが解体』
第四章 世界を異化する――存在の立脚点を求めて
 安岡章太郎『海辺の光景』
 小田実『何でも見てやろう』
 安部公房『砂の女』
 大江健三郎『万延元年のフットボール』
 森有正『遥かなノートル・ダム』
第五章 辺境から――時の壁を超えて
 深沢七郎『楢山節考』
 大城立裕『カクテル・パーティー』
 永山則夫『無知の涙』

書誌情報

紙版

発売日

2012年09月14日

ISBN

9784062881753

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

2175

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

著: 海老坂 武(エビサカ タケシ)

1934年東京都に生まれる。東京大学大学院(仏語・仏文学)博士課程修了。一橋大学教授、関西学院大学教授を歴任。フランス現代文学・思想専攻。

関連シリーズ

BACK
NEXT