SFを実現する 3Dプリンタの想像力

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電子あり

SFを実現する 3Dプリンタの想像力

エスエフヲジツゲンスルスリーディープリンタノソウゾウリョク

講談社現代新書

3Dプリンタなどのデジタル工作機械がグローバル・インターネットとつながったとき、いったいどのような世界が実現するのか? いままさに、かつてSFとして描かれた技術が現実のものとなりつつある。大注目の工学者が興奮の未来と新しいヴィジョンを描き出す。(講談社現代新書)


「情報処理」から「物質変換」へ
おどろきの未来はもう始まっている!


私は「3Dプリンタで何がつくれるのですか」という質問をよく受けるのですが、
そのたびに「ワープロで何が書けるのですか」や
「ピアノで何が弾けるのですか」という質問と同じような奇妙さを感じてしまいます。

3Dプリンタをはじめとするデジタル工作機械は、
既存の何かを効率化したり、つくりだしたりするツールというよりも、
……創造や発想を刺激する「発明」ツールだと常々考えてきたからです。

3Dプリンタは、私たちに「何をつくりたいのか」を問いかけているのです。
――本文より


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目次

まえがき モノとインターネット
第1章 SFとFAB――空想から現実へ
第2章 メディアとFAB――情報から物質へ
第3章 パソコンとFAB――「つかう」から「つくる」へ
第4章 地域・地球環境とFAB――グローバルからグローカルへ
第5章 「ものづくり」とFAB――工場から工房へ
第6章 デジタルとFAB――そして「フィジタル」へ
第7章 日本とFAB
リアル・バーチャリティ あとがきに代えて

書誌情報

紙版

発売日

2014年05月16日

ISBN

9784062882651

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

2265

ページ数

276ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2014年06月27日

JDCN

0628826500100011000J

著者紹介

著: 田中 浩也(タナカ ヒロヤ)

田中浩也(たなか・ひろや) 1975年、北海道札幌市に生まれる。京都大学総合人間学部、同大学院人間環境学研究科、東京大学工学系研究科社会基盤学専攻修了。博士(工学)。マサチューセッツ工科大学(MIT)建築学科客員研究員などを経て、現在、慶應義塾大学環境情報学部(SFC)准教授。ネットワークと3Dを組み合わせた創造性支援の研究を続けながら、日本における「ファブラボ」「ファブシティー」の推進者としても知られる。2014年現在、総務省「『ファブ社会』の展望に関する検討会」の座長を務めている。著書に『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』などがある。

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