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梅一輪・湘南雑筆（抄） 徳冨蘆花作品集 吉田正信編
ウメイチリンショウナンザッピツショウトクトミロカサクヒンシュウヨシダマサノブヘン
「自然」を愛し、「人生」に苦悩した明治の青春
明治元年生まれ、昭和2年没。理想を求め、現実に躓き、なお人として良き道を往くべく苦闘した蘆花。熊本での幼少期、身近に砲声を聴いた西南戦争を背景に、ある一家の悲劇を描く「灰燼」、貧者救済を己に課し、異国で死ぬうら若い女性の凛とした生き方を、キリスト者の求道と人間的悩みの両面から描く「梅一輪」、農的生活の実践論「美的百姓」等、近代日本の光と影を一身に体現する蘆花文学の精髄24篇。
吉田正信
蘆花は大衆的なだけではなく、選べば作品の質も高い。文学を美的言語形象による人間学という基本に立って見直せば、蘆花はその後の文壇が回避して文学をひ弱なものにした大事なものを、秘めている。（中略）蘆花没後80年という適度なへだたりをえた今、蘆花の文学と人間は、読者の素直な眼による再評価を待っている。――＜「解説」より＞
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書誌情報
紙版
発売日
2008年01月12日
ISBN
9784062900010
判型
A6
価格
定価：1,430円（本体1,300円）
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
収録作品
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作品名初出
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作品名
漁師の娘
初出
『家庭雑誌』１８９７年１月２５日 底本：「蘆花全集」第３巻（１９２９年２月）
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作品名
梅一輪
初出
「みゝずのたはこと」１９１３年３月 底本：「蘆花全集」第９巻（１９２８年１０月）
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作品名
哀音
初出
『国民新聞』１８９６年５月３日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
可憐児
初出
『国民新聞』１８９８年３月１５日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社）
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作品名
海運橋
初出
初出不詳 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
国家と個人
初出
『国民新聞』１８９８年３月１０日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社）
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作品名
兄弟
初出
『国民新聞』１８９８年３月８日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
断崖
初出
初出不詳 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
灰燼
初出
『国民新聞』１８９８年３月３日～１３日 底本：「自然と人生」（１９００年８月）
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作品名
此頃の富士の曙
初出
『国民新聞』１８９８年１月２５日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社）
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作品名
利根の秋暁
初出
『国民新聞』１８９９年１０月２１日（原題「河辺の曙」） 底本：「自然と人生」
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作品名
大海の出日
初出
『国民新聞』１８９９年１月３日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
相模灘の落日
初出
初出不詳 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
相模灘の水蒸気
初出
『国民新聞』１８９９年１月１２日 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社）
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作品名
湘南雑筆（抄）
初出
「自然と人生」 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
吾家の富
初出
初出不詳 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
晩秋初冬
初出
初出不詳 底本：「自然と人生」（１９００年８月 民友社刊）
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作品名
故人に
初出
「みゝずのたはこと」１９１３年３月（原題「故人に寄す」） 底本：「蘆花全集」９巻
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作品名
農
初出
「みゝずのたはこと」１９１３年３月 底本：「蘆花全集」第９巻（１９２８年１０月）
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作品名
美的百姓
初出
「みゝずのたはこと」１９１３年３月 底本：「蘆花全集」第９巻（１９２８年１０月）
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作品名
村の一年
初出
「みゝずのたはこと」１９１３年３月 底本：「蘆花全集」第９巻（１９２８年１０月）
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作品名
ヤスナヤ・ポリヤナの五日（抄）
初出
「順礼紀行」１９０６年１２月 底本「順礼紀行」（１９０６年１２月 警醒社書店刊）
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作品名
勝利の悲哀
初出
『黒潮』第１号 １９０６年１２月 底本：『黒潮』第１号（１９０６年１２月）
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作品名
謀叛論（草稿）
初出
講演の草稿（１９１１年２月） 底本「明治文学全集４２徳富蘆花集」（’６６年５月）