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吉田健一対談集成
ヨシダケンイチタイダンシュウセイ
- 著: 吉田 健一

あの高らかな笑い声が聞こえてくる
文学のこと、文士のこと、父のこと、人生について……
[対談者]
徳川夢声/近藤日出造/河上徹太郎/池島信平/佐伯彰一/丸谷才一/佐多稲子/池田彌三郎
言葉とともに、その優雅な言葉の世界に自在に生きた吉田健一。グラス片手に、文学のこと、文士のこと、父のこと、そして東京の昔や充実した人生のあり方について、徳川夢声、近藤日出造、河上徹太郎、池島信平、佐伯彰一、丸谷才一、佐多稲子、池田彌三郎の8名を相手に、時に饒舌に、時に、ユーモアとシニカルな批評精神をもって、語り合う抱腹歓談。――あの高らかな笑い声が聞こえてくる。
長谷川郁夫
本書に収められた対談のどの一篇からも、行間にアルコールの香気が漂うのが感じられることだろう。酔いが回るにつれ、吉田さんの緊張はほぐれ、いつもの“語り”のペースを取り戻す。耳を澄ませば「(笑)」の箇所で、懐しいあの高笑いが聞こえてくるのである。ここには、文字通りの黄金色に熟成した、悠々たる大人の時間があるのだ。――<「解説」より>
※本書は、『吉田健一対談集成』(1998年2月 小沢書店刊)を底本として使用しました。本文中明らかな誤植と思われる箇所は正しましたが、原則として底本に従いました。また、底本にある表現で、今日からみれば不適切と思われるものがありますが、対談の行われた時代背景および対談者の多くが故人であることなどを考慮し、底本のままとしました。よろしくご理解のほどお願いいたします。
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書誌情報
紙版
発売日
2008年02月10日
ISBN
9784062900058
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、『吉田健一対談集成』’98年2月(小沢書店刊)を底本としました。
収録作品
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作品名初出
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作品名
問答有用
初出
『週刊朝日』’54年3月7日号
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作品名
やァこんにちわ
初出
『週刊読売』’54年11月28日号
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作品名
文学・文壇・文士
初出
『早稲田文学』’59年3月号
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作品名
恋愛小説のご注文ありませんか
初出
『新刊展望』’71年5月号(原題「おやじは乱世の政治家」)
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作品名
二十世紀と文学
初出
『文芸』’71年8月号
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作品名
世紀末を語る
初出
『自由』’72年5月号
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作品名
読むこと書くこと
初出
『波』’72年12月号
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作品名
東京の昔
初出
『中央公論』’74年8月号
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作品名
時代を生きる
初出
河上徹太郎「都築ヶ岡から」(毎日新聞社)’75年4月