悉皆屋康吉

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電子あり

悉皆屋康吉

シッカイヤコウキチ

講談社文芸文庫

呉服についての便利屋であり、染色の仲介業者でもある「悉皆屋」の康吉は、職人としての良心に徹することで、自らを芸術家と恃むようになる。大衆の消費生活が拡大する大正モダニズム期には、華美で軽佻な嗜好を嫌い、ニ・ニ六事件の近づく昭和前期には、時代の黒い影を誰よりも逸早く捉える男でもあった。著者が戦時下に書き継ぎ、芸術的良心を守った昭和文学史上の金字塔と評される名作。


ⒸMikako Funahashi

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目次

巻の壱
巻の弐
巻の参
巻の四
巻の五
巻の六
巻の七
巻の八

書誌情報

紙版

発売日

2008年06月12日

ISBN

9784062900164

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2024年10月18日

JDCN

0629001600100011000V

初出

「舟橋聖一選集」第2巻(新潮社刊)1969年4月を底本とし、明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。底本にある表現で、今日からみれば不適切と思われる表現は、作品が書かれた時代背景、著者が故人であることなどを考慮し、底本のままとした。

著者紹介

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