わが美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集

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電子あり

わが美的洗脳 大岡昇平芸術エッセイ集

ワガビテキセンノウオオオカショウヘイゲイジュツエッセイシュウ

講談社文芸文庫

14歳、初めて聴いたベートーヴェン「第五」に一撃を喰らい、26歳、スタンダールの手引きで出合った「フィガロ」に震駭、熱烈なモーツァルティアンに。その音楽の魅力を音符にまで遡って究めんと50歳を過ぎてピアノと作曲法を学ぶ――。音楽は単なる趣味を超えて、その人生と文学に霊感を与え、更なる真摯な探求に彼を駆り立てた。音楽、映画、演劇等、芸術随想46篇に、武満徹、吉田秀和との対談を併録。


モーツァルトさえあればよかった!
生誕100年。大岡芸術論の精華

14歳、初めて聴いたベートーヴェン「第五」に一撃を喰らい、26歳、スタンダールの手引きで出合った「フィガロ」に震駭、熱烈なモーツァルティアンに。その音楽の魅力を音符にまで遡って究めんと50歳を過ぎてピアノと作曲法を学ぶ――。音楽は単なる趣味を超えて、その人生と文学に霊感を与え、更なる真摯な探求に彼を駆り立てた。音楽、映画、演劇等、芸術随想46篇に、武満徹、吉田秀和との対談を併録。

齋藤愼爾
私は時に想像する。小林秀雄や大岡昇平が竹針を削り、蓄音機のレバーを交々廻し合った熱っぽい青春を。「己れを空しくして、ひたすら音を聴くという固有時」――そのむごいまでの孤独の相貌。ひとが音と出会うにはそれ以外にないのではあるまいか。――<「解説」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2009年02月12日

ISBN

9784062900393

判型

A6

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

352ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2014年05月16日

JDCN

0629003900100011000H

初出

収録した作品のうち、1~5部の各篇と、6部「対話 水・音楽・ことば」1篇は、「大岡昇平全集14、16、17、18、20、21、別巻」(1995~1996年 筑摩書房刊)を、6部「対談 モーツァルトの50年」1篇は、「大岡昇平音楽論集」(1989年 深夜叢書社刊)を底本として使用し、各篇末尾に初出を掲出した。

収録作品

  • 作品名

    わが美的洗脳

    初出

    『芸術新潮』1965年5月号

  • 作品名

    物真似芸術

    初出

    『芸術新潮』1959年5月号

  • 作品名

    親しめる音楽家モンブラン

    初出

    「大阪新聞」1952年2月10日

  • 作品名

    音楽放浪記

    初出

    『芸術新潮』1953年3月号

  • 作品名

    ワーグナーを聞かざるの弁

    初出

    『芸術新潮』1955年2月号

  • 作品名

    私とモツァルト

    初出

    『音楽芸術』1956年1月号

  • 作品名

    シュツットガルト室内楽団の楽しさ

    初出

    「読売新聞」1956年3月21日

  • 作品名

    芝居のLP

    初出

    『芸術新潮』1958年2月号

  • 作品名

    生の音楽

    初出

    「世界音楽全集14」 月報 1961年11月(筑摩書房刊)

  • 作品名

    わがテレフンケン

    初出

    『芸術新潮』1962年3月号

  • 作品名

    ディヴェルティメント15番

    初出

    「朝日新聞」1962年6月28日

  • 作品名

    50のピアノ手習いの記

    初出

    『婦人公論』1963年6月号

  • 作品名

    音楽の楽しみ

    初出

    『音楽の友』1963年7月号

  • 作品名

    60の手習い

    初出

    「朝日新聞」1963年4月12日

  • 作品名

    詩と音楽

    初出

    『文学界』-(現代小説作法) 第3回-1963年8月号

  • 作品名

    あなたのメロディ

    初出

    『小説現代』1963年9月号

  • 作品名

    ベルリン・ドイツ・オペラの芸術性

    初出

    『マドモアゼル』1963年10月号

  • 作品名

    ベルリン・ドイツ・オペラを見て

    初出

    『週刊読書人』1963年11月11日

  • 作品名

    ベルリン・オペラを観て

    初出

    『音楽の友』1963年12月号

  • 作品名

    ケルビーノ礼讃

    初出

    『文学界』-(現代小説作法) 第6回-1963年12月号

  • 作品名

    ピアノと作曲

    初出

    「毎日新聞〔夕刊〕」1966年2月24日

  • 作品名

    作曲家の憂鬱

    初出

    「朝日新聞〔夕刊〕」1966年4月25日

  • 作品名

    日曜作曲家開業の弁

    初出

    『マドモアゼル』1966年7月号

  • 作品名

    オペラ好き

    初出

    『悲劇喜劇』1966年4月号

  • 作品名

    モーツァルト歌劇の意味

    初出

    「毎日新聞〔夕刊〕」1966年11月15日

  • 作品名

    サンフォニー・コンセルタント

    初出

    「朝日新聞」1968年2月25日

  • 作品名

    モーツァルトの1枚のレコード

    初出

    『レコード芸術』1969年5月号

  • 作品名

    バロック音楽と私

    初出

    「世界の名曲1 ヴィヴァルディ ヘンデル」別冊 1972年8月(中央公論社刊)

  • 作品名

    詩人と音楽

    初出

    「中原中也の世界」〔レコード〕1974年5月(中央公論社)

  • 作品名

    「恥の歌」その他

    初出

    『海』1973年新年号

  • 作品名

    ビートルズとデモの間にて

    初出

    『太陽』1966年9月号

  • 作品名

    傑作の条件

    初出

    「日本現代文学全集75 井伏鱒二・永井龍男集」 月報17 1962年2月(講談社刊)

  • 作品名

    ゴッホの緑

    初出

    「毎日新聞」1949年3月23日

  • 作品名

    悪夢の美術館-『東西美術論』をこう読んだ-

    初出

    『芸術新潮』1958年8月号

  • 作品名

    ヴィクトリア朝ブーム

    初出

    「毎日新聞〔夕刊〕」1975年4月28日

  • 作品名

    フランス映画と私

    初出

    「夕刊新大阪」1949年3月26日

  • 作品名

    映画「パルムの僧院」をみて

    初出

    「中国新聞」1951年2月14日

  • 作品名

    映画雑感

    初出

    『文芸』1951年12月号、「朝日新聞」1952年1月22日

  • 作品名

    「ニュールンベルグ裁判」を見て

    初出

    「東京新聞〔夕刊〕」1962年3月5日、6日

  • 作品名

    映画と小説

    初出

    『東京タイムズ』1952年2月16日

  • 作品名

    「映像」は王様

    初出

    『芸術新潮』1964年7月号

  • 作品名

    エロ映画と女性

    初出

    『週刊読売』1965年7月11日号

  • 作品名

    『パリ繁昌記』礼讃

    初出

    『新潮』1962年3月号

  • 作品名

    新劇と私

    初出

    『雲』創刊号 1963年3月

  • 作品名

    スタンダールと私-楽しかった『赤と黒』脚色-

    初出

    「読売新聞〔夕刊〕」1966年4月23日

  • 作品名

    『赤と黒』を脚色して-劇評論家諸君にもの申す-

    初出

    「東京新聞〔夕刊〕1966年6月10日

  • 作品名

    水・音楽・ことば

    初出

    『エピステーメー』1976年4月号。(対話)

  • 作品名

    モーツァルトの50年

    初出

    「モーツァルト事典」1982年12月(冬樹社刊)。(対談)

著者紹介

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