恋ごころ 里見トン短篇集

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電子あり

恋ごころ 里見トン短篇集

コイゴコロサトミトンタンペンシュウ

講談社文芸文庫

14歳の夏休みに、養家の盛岡を訪れ、そこで知った親戚の少女に淡い恋心を抱いた思い出を語る表題作。家を出て、大阪での芸者との恋愛・結婚の経緯を清新に描いた「妻を買う経験」等、自伝とフィクションを綯い交ぜに、流暢な文体と精妙な会話で、人の心の機微を巧みに描いた名作5篇を収録。明治、大正、昭和の文芸界を悠々と生き抜いた「馬鹿正直」で「一徹」で「涙脆い」、白樺派最後の文士・里見とんの真骨頂。

人の生の営みの機微を描いた心温まる短篇集――“最後の文士”里見は、94歳の最期まで現役作家として活躍した。抒情的で穏やかな、哀愁を帯びた感動を与える私小説の世界。読売文学賞受賞の表題作他6篇。


ⒸChizuko Kurokawa

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目次

恋ごころ
妻を買う経験
縁談窶
やぶれ太鼓
大火

書誌情報

紙版

発売日

2009年08月12日

ISBN

9784062900577

判型

A6

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2024年09月27日

JDCN

0629005700100011000D

初出

筑摩書房刊「里美トン全集」第1巻、第2巻、(以上、1977年10月、12月)、第5巻、第8巻、第9巻(以上、1978年4月、10月、12月)を底本とし、新漢字新かな遣いの改めた。多少ふりがなを加え、明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。

著者紹介

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