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朱を奪うもの
アケヲウバウモノ
- 著: 円地 文子

女性としての自立、性・喪失・生を描く現代女性必読の名作。女性としての喪失感に荒寥とした思いをする主人公。幼児から祖母の物語の世界に生きた滋子の人生の歩みは、やがて青春期にかけて、家を出て自立したいという強い思いへと変っていく。結婚さえも、人生のスプリングボードとして考え、自分らしく生きようとする女性を描いた、円地文子の代表作。谷崎賞受賞作『朱を奪うもの』3部作の第1部。
円地文学のスプリングボード、自伝的長篇。
明治大正昭和を生きた知的女性の、生と喪失。不自由な時代に、一人の独立した人間として生きようともがく、愚かしくも暗い道、谷崎賞受賞作品の三部作の第一作
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目次
第一章 朱を奪うもの
第二章 わが恋の色
第三章 二つの劇場で
第四章 女の道化
第五章 続女の道化
書誌情報
紙版
発売日
2009年10月10日
ISBN
9784062900645
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年04月11日
JDCN
0629006400100011000U
初出
1977年9月新潮社刊「円地文子全集」第12巻を底本とし、多少ふりがなを加えた。本文中明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。