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原点が存在する 谷川雁詩文集
ゲンテンガソンザイスルタニガワガンシブンシュウマツバラシンイチヘン

再評価の機運高まる「伝説の詩人」の詩文集。50年代、戦後最大のメタファー詩人と絶賛され、カリスマ的オルガナイザーとしても活動するが後半生は詩作をやめ謎の沈潜。詩と評論による谷川文学再発見の試み。
- 前巻
- 次巻
目次
第一部 詩
『伝達』より
帰館
首都の勘定書
おれは砲兵
水車番の日記
伝達
坑底をあるくコンミューン
世界をよこせ
『大地の商人』より
商人
母
毛沢東
故郷
革命
東京へゆくな
おれたちの青い地区
『天山』より
或る光栄
本郷
ゲッセマネの夜
天山
雲よ
自我処刑
題のないことば
国文社版『谷川雁詩集』あとがき
第二部 評論
I「母音」から「サークル村」へ
深淵もまた成長しなければならぬ
原点が存在する
東洋の村の入口で
辺境の眼は疑う
民衆の無党派的エネルギー
幻影の革命政府について
無を噛みくだく
書誌情報
紙版
発売日
2009年11月12日
ISBN
9784062900676
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書に収録した作品のうち、「深淵もまた成長しなければならぬ」「辺境の眼は疑う」「魂の水飲み場をもとめて」「大口真神を待ちながら」4篇は、『谷川雁の仕事1・2』(1996年6月、河出書房新社刊)を、「リレー通信」1篇は、『丸山豊と「母音」の詩人たち2』(1997年3月、野田宇太郎文学資料館ブックレット5)を、他の35篇は、『谷川雁セレクション1・2』(2009年5月、日本経済評論社刊)を底本として使用し、それぞれの末尾に初出を掲載した。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 深淵もまた成長しなければならぬ
初出
『午前』1948年6月
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 原点が存在する
初出
『母音』1954年5月
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 東洋の村の入口で
初出
『現代詩』1955年12月号
-
作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 辺境の眼は疑う
初出
『アカハタ』2263・2264号 1957年4月
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 民衆の無党派的エネルギー
初出
『日本読書新聞』1957年12月2日
-
作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 幻影の革命政府について
初出
『展望』3号 1958年6月、九州大学展望編集部刊
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 無を噛みくだく融合へ
初出
『ユリイカ』1958年6月号
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ 工作者の死体に萌えるもの
初出
『文学』1958年6月号
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作品名
第二部 評論 1「母音」から「サークル村」へ さらに深く集団の意味を
初出
『サークル村』創刊号 1958年9月
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作品名
第二部 評論 2三池闘争・大正炭鉱闘争 熱い泥の激突
初出
『日本読書新聞』1960年4月11日
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作品名
第二部 評論 2三池闘争・大正炭鉱闘争 反暴力
初出
『サークル村』1960年5月号
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作品名
第二部 評論 2三池闘争・大正炭鉱闘争 民主集中制の対極を
初出
『日本読書新聞』1961年11月27日
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作品名
第二部 評論 2三池闘争・大正炭鉱闘争 百時間
初出
『学園評論』1962年1月、京都大学・学園評論社刊
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作品名
第二部 評論 2三池闘争・大正炭鉱闘争 越境された労働運動
初出
『日本読書新聞』1962年10月15日
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作品名
第二部 評論 3「沈黙」から「復活」へ 意識の海のものがたりへ
初出
『朝日ジャーナル』1982年1月1・8日号
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作品名
第二部 評論 3「沈黙」から「復活」へ 魂の水飲み場をもとめて
初出
『アサヒグラフ』1982年11月26日号
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作品名
第二部 評論 3「沈黙」から「復活」へ 大口真神を待ちながら
初出
『文藝』1993年冬号
-
作品名
リレー通信―安西均/丸山豊/谷川雁
初出
『西日本新聞』1995年11月