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深夜の人・結婚者の手記
シンヤノヒトケッコンシャノシュキ
- 著: 室生 犀星

結婚 芥川君 関東大震災――犀星の見つめる生と死。生涯で膨大な作品を残した室生犀星。大正から昭和初期にかけての著作の中から、結婚や家族を対象にしたもの、芥川龍之介を中心とした交遊関係に言及したもの、関東大震災を経験し生と死について触れたものを各章に分けて編纂。小説、詩歌のみならず、日記や書簡からも犀星の文学に対する姿勢や精神を読み解く作品集。
犀星の最愛なるもの
結婚 芥川君 関東大震災――犀星の見つめる生と死
没後五十年
生涯で膨大な作品を残した室生犀星。大正から昭和初期にかけての著作の中から、結婚や家族を対象にしたもの、芥川龍之介を中心とした交遊関係に言及したもの、関東大震災を経験し生と死について触れたものを各章に分けて編纂。小説、詩歌のみならず、日記や書簡からも犀星の文学に対する姿勢や精神を読み解く作品集。
高瀬真理子
犀星は芥川に学び、芥川は、犀星の言語感覚に羨望しながら、友人たちへの書簡や随筆、評論の話題にし続けていたのである。―(略)―犀星は芥川の死に対して「自分自身に役立たせるために此の友の死をも摂取せねばならぬ」と言う。文学の転換期に倒れた芥川の側から、堀辰雄や中野重治を後見しながら生き延びていく犀星の新しい文学は、転換期を迎えてここからのたうって行くのである。――<「解説」より>
※本書は、新潮社刊『室生犀星全集』(1964~1968年)を底本としました。
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目次
第一章 結婚について 夫婦について
第二章 友について 芥川君について
第三章 生について 死について
書誌情報
紙版
発売日
2012年02月11日
ISBN
9784062901505
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2015年08月14日
JDCN
0629015000100011000K
初出
新潮社刊「室生犀星全集」(1964年~1968年)を底本とし、新漢字新かな遣いに改めたもの(ただし、詩については旧かな遣いのまま)。また、全集に収録されていないものに関しては初出の雑誌等から転載。
収録作品
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作品名初出
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作品名
女性に送る
初出
『伴奏』1917年11月
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作品名
小さい家庭
初出
『感情』1918年5月
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作品名
心の遊離
初出
『感情』1918年5月
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作品名
宇宙の一部
初出
『文章世界』1919年1月
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作品名
苦しみ悩み
初出
『感情』1919年1月
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作品名
四月の日記(抜粋)
初出
『新潮』1920年5月号
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作品名
彼と我
初出
『創作時代』1928年3月
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作品名
最後の清浄さ
初出
『読売新聞』1927年7月27日
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作品名
芥川龍之介と萩原朔太郎 わが交友録
初出
『中央公論』第40年第2号、1925年2月
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作品名
犀星随筆〔抄〕 『芥川全集』
初出
『文藝春秋』第6年第1号、1928年1月
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作品名
清朗の人
初出
『驢馬』第11号1928年2月
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作品名
芥川龍之介を憶う 芥川龍之介氏一周忌に際して
初出
『文藝春秋』第6年第7号、1928年7月
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作品名
龍氏詩篇
初出
『芥川龍之介全集月報』第7号、1928年12月第7回配本付録
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作品名
金沢に於ける芥川龍之介
初出
『春陽堂月報』第29号、1929年10月
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作品名
古典的史材(芥川君の作品)
初出
『改造社文学月報』第13号、1928年1月
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作品名
ふるさと
初出
『婦人公論』1924年2月
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作品名
見聞三日
初出
『中央公論』1923年10月
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作品名
雑感
初出
『婦人公論』1923年10月
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作品名
切なき思ひぞ知る
初出
『不同調』1928年2月
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作品名
標準
初出
『詩歌』1928年1月
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作品名
僕は考えただけでも
初出
『椎の木』1932年9月
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作品名
ボロボロになる
初出
『椎の木』1932年9月