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芸者小夏
ゲイシャコナツ
- 著: 舟橋 聖一

故・丸谷才一氏が愛した、花柳小説の金字塔ーー温泉芸者の子に生まれ、水商売の中で育った夏子。この宿命の絆を断ち切りたいと希いながらも、外に道はなく、夏子は15で芸者小夏となった。純情を捧げた初恋の教師に裏切られ、夏子は日ましに「女」になっていく……。若き日に色町に親しみ男女の機微を知る著者が、戦後の脂の乗りきった時期に書き継ぎ、「夏子もの」として人気を博した連作小説の第1作。
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書誌情報
紙版
発売日
2013年09月11日
ISBN
9784062902045
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2020年11月20日
JDCN
06A0000000000130649S
初出
「舟橋聖一集 現代文学10」(東都書房・1966年刊)を底本とし、適宜、「芸者小夏」(新潮社・1952年刊)を参照した。底本中明らかな誤りは訂正し、多少ふりがなを調整。
著者紹介
舟橋聖一(1904.12.25~1976.1.13)小説家、劇作家。1928年、東大国文科卒。大学在学中の26年、戯曲「白い腕」で注目され文壇に登場。32年から33年「都新聞」に連載した「白い蛇赤い蛇」で劇作家から小説家への転身をはたす。戦後は風俗小説の代表作家と目されるが、官能表現を耽美主義へと高めた純文学の佳作も多い。主な著書に『悉皆屋康吉』『雪夫人絵図』『芸者小夏』『ある女の遠景』『好きな女の胸飾り』等。