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幼年 その他
ヨウネンソノタ
- 著: 福永 武彦

「幼年」は、堀辰雄の『幼年時代』の影響の下に描かれ、福永武彦の「幼くして失った母」という原風景である。そして「母」は、はかなく淡い観念として、この作家に、美しくも深く悲しい旋律を奏でる。意識と無意識、現実と夢の境を行きつ戻りつ、ロマネスクな二重奏組曲。福永文学の輝ける魅力をたたえた、詩情豊かな10編の作品集。
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目次
幼年
伝説
邯鄲
風雪
あなたの最も好きな場所
湖上
晩春記
旅への誘い
鴉のいる風景
夕焼雲
書誌情報
紙版
発売日
2014年01月11日
ISBN
9784062902199
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2020年07月03日
JDCN
06A0000000000089621I
初出
底本は、講談社刊「幼年 その他」(1969年6月)とし、新かな新漢字で多少ふりがなを調整した。
著者紹介
福永武彦(1918.3.19~1979.8.13)小説家、詩人、仏文学者。福岡県生まれ。東京帝国大学文学部仏文学科卒業。1945年、帯広に疎開。47年、加藤周一、中村真一郎と「1946文学的な考察」刊行。その後、戦後作家としての地位を築いた。主な著作に「ボオドレエルの世界」、「風土」、「草の花」、「冥府」、「廃市」、「海市」、「ゴーギャンの世界」(毎日出版文化賞)、「死の島」(日本文学大賞)など。