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公園/卒業式 小島信夫初期作品集
コウエンソツギョウシキコジマノブオショキサクヒンシュウ
- 著: 小島 信夫

著者十六歳、岐阜中学校校友会誌に掲載された小品から、昭和二十年代までの初期作品を集成。第一高等学校時代の透明感溢れる心象風景を綴った伝説的佳品「裸木」や、同人誌「崖」に発表された「往還」「公園」などの戦前作品、また、著者固有のユーモアの深淵を示す「汽車の中」「卒業式」「ふぐりと原子ピストル」など、〈作家・小島信夫〉誕生の秘密に迫る十三篇を収録。
著者十六歳、岐阜中学校校友会誌に掲載された小品から、
昭和二十年代までの初期作品を修正。第一高等学校時代の
透明感溢れる心象風景を綴った伝説的佳品「裸木」や、
同人誌「崖」に発表された「往還」「公園」などの戦前作品、
また、著者固有のユーモアの深淵を示す「汽車の中」「卒業式」
「ふぐりと原子ピストル」など、〈作家・小島信夫〉誕生の
秘密に迫る十三篇を収録。小島文学入門のための貴重な一書。
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目次
春の日曜の一日
彼の思い出を盗んで
裸木
凧
鉄道事務所
死ぬと云うことは偉大なことなので
往還
公園
よみがえる
汽車の中
佐野先生感傷日記
卒業式
ふぐりと原子ピストル
書誌情報
紙版
発売日
2014年06月11日
ISBN
9784062902328
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年07月25日
JDCN
0629023200100011000R
初出
本書は冬樹社刊「公園/卒業式」(1979年1月)を底本とした。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
春の日曜の一日
初出
岐阜中学『華陽』90号、1931年7月
-
作品名
彼の思い出を盗んで
初出
岐阜中学『華陽』91号、1932年2月
-
作品名
裸木
初出
第一高等学校『向陵時報』1937年2月
-
作品名
凧
初出
『第一高等学校校友会雑誌』359号、1937年6月
-
作品名
鉄道事務所
初出
『第一高等学校校友会雑誌』360号、1937年10月
-
作品名
死ぬと云うことは偉大なことなので
初出
『崖』2号、1939年10月
-
作品名
往還
初出
『崖』3号、1940年2月
-
作品名
公園
初出
『崖』4号、1940年7月
-
作品名
よみがえる
初出
『岐阜タイムス』1947年1月1日
-
作品名
汽車の中
初出
『同時代』創刊号、1948年5月
-
作品名
佐野先生感傷日記
初出
『玄想』1949年1月
-
作品名
卒業式
初出
『潮流』1949年11月
-
作品名
ふぐりと原子ピストル
初出
『草原』創刊号、1952年2月
著者紹介
小島信夫(1915.2.28~2006.10.26) 小説家。岐阜県生まれ。東京帝大英文科卒。1942年、入営し中国大陸に渡り、46年に復員。高校教師を経て、54年より明治大学に勤務。55年、「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。第三の新人として出発するが、独自の文学世界を構築。主な著書に『抱擁家族』(谷崎潤一郎賞)、『私の作家評伝』(芸術選奨)、『私の作家遍歴』(日本文学大賞)、『別れる理由』(野間文芸賞)、『うるわしき日々』(読売文学賞)『残光』など。