
マイページに作品情報をお届け!
日和山 佐伯一麦自選短篇集
ヒヨリヤマサエキカズミジセンタンペンシュウ
- 著: 佐伯 一麦

新聞配達の早朝の町で、暗天に閉ざされた北欧の地で、染織家の妻と新たな暮らしを始めた仙台の高台の家で、そして、津波に耐えて残った小高い山の上で――「私」の実感をないがしろにしない作家のまなざしは常に、「人間が生きて行くこと」を見つめ続けた。高校時代の実質的な処女作から、東日本大震災後に書き下ろされた短篇まで、著者自ら選んだ9篇を収録。
新聞配達の早朝の町で、暗天に閉ざされた北欧の地で、
染織家の妻と新たな暮らしを始めた仙台の高台の家で、
そして、津波に耐えて残った小高い山の上で――
「私」の実感をないがしろにしない作家のまなざしは常に、
「人間が生きて行くこと」を見つめ続けた。
高校時代の実質的な処女作から、東日本大震災後に
書き下ろされた短篇まで、著者自ら選んだ9篇を収録。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
朝の一日
栗の木
凍土
川火
なめし
青葉木菟
誰かがそれを
俺
日和山
書誌情報
紙版
発売日
2014年06月11日
ISBN
9784062902335
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年09月12日
JDCN
0629023300100011000U
初出
著者により一部訂正を加えた。
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
朝の一日
初出
『新潮』1986年12月号 底本:「雛の棲家」1987年10月(福武書店)
-
作品名
栗の木
初出
『すばる』1995年1月号 底本:「遠き山に日は落ちて」1996年8月(集英社)
-
作品名
凍土
初出
『群像』1998年1月号 底本:「まぼろしの夏 その他」2000年9月(講談社)
-
作品名
川火
初出
『すばる』1998年12月号 底本:「無事の日」2001年7月(集英社)
-
作品名
なめし
初出
『群像』2000年1月号 底本:「まぼろしの夏 その他」2000年9月(講談社)
-
作品名
青葉木菟
初出
『新潮』2000年7月号 底本:「まぼろしの夏 その他」2000年9月(講談社)
-
作品名
誰かがそれを
初出
『群像』2006年10月号 底本:「誰かがそれを」2010年1月(講談社)
-
作品名
俺
初出
『新潮』2007年8月号 底本:「誰かがそれを」2010年1月(講談社)
-
作品名
日和山
初出
書下ろし 底本:「それでも三月は、また」2012年2月(講談社)
著者紹介
佐伯一麦(1959.7.21~) 小説家。宮城県生まれ。84年「木を接ぐ」で海燕新人賞を受賞し作家デビュー。90年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、97年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、07年『ノルゲ Norge』で野間文芸賞、13年『還れぬ家』で毎日芸術賞を受賞。他の著書に『草の輝き』『石の肺--僕のアスベスト履歴書』『ピロティ』『震災と言葉』『光の闇』『渡良瀬』などがある。