青鞜小説集

明治四十四年、平塚らいてうを注進に『青鞜』が発刊された。
女流文芸誌はやがて婦人解放運動へと傾き、世間の批判を浴びる。
そして『青鞜』に載った小説のうち、偏った選択ながらもこの一冊だけが、
その足跡として残された。
野上弥生、神近市、小金井きみ（森鴎外妹）、森しげ（鴎外夫人）、
岩野清（岩野泡鳴夫人）など一八人の当時の新しい女たちの
高い意識と周年は、時代を経て、現在の女性の礎になっている。

書誌情報

紙版

• 発売日: 2014年07月11日
• ISBN: 9784062902373
• 判型: A6
• 価格: 定価：1,650円（本体1,500円）
• ページ数: 272ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

初出

１９１３年２月刊「青鞜小説集　第一」（青鞜社）を復刻した、１９８６年２月刊「叢書「青鞜」の女たち　第七巻「青鞜小説集」」（不二出版）第二刷を底本とした。また、本文は新字新仮名遣いに改めた。底本中明らかな誤りは訂正し、多少ふりがなを調整した。

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  京之助の居睡

  初出

• 作品名

  客

  初出

• 作品名

  女医の話

  初出

• 作品名

  太鼓の音

  初出

• 作品名

  道子

  初出

• 作品名

  老

  初出

• 作品名

  おきな

  初出

• 作品名

  教会と魔術と鳥と

  初出

• 作品名

  暗闘

  初出

• 作品名

  かおり

  初出

• 作品名

  人の夫

  初出

• 作品名

  手紙の一つ

  初出

• 作品名

  死の家

  初出

• 作品名

  乙弥と兄

  初出

• 作品名

  執着

  初出

• 作品名

  湖畔の夏

  初出

• 作品名

  初恋

  初出

• 作品名

  老師

  初出

著者紹介

編： 青鞜社（セイトウシャ）

野上彌生、水野仙、神近市、森しげ、小笠原さだ他全１８人