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残響 中原中也の詩によせる言葉
ザンキョウナカハラチュウヤノシニヨセルコトバ
- 著: 町田 康

〈あゝ、おまへはなにをして來たのだと……
吹き來る風が私に云ふ〉
〈作者に吹いたのと同じ風が俺にも君にも吹いてくるぜ。
冷たい悲しい、憎くて甘い下郎のような風だぜ。〉
早世の天才詩人・中原中也の詩五七編に、
現代文学を牽引する著者が深く耳を澄まし、響きを返す。
時空を超え谺しあう二人の詩人、魂の残響。
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書誌情報
紙版
発売日
2014年08月09日
ISBN
9784062902403
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
本書は、NHK出版刊『残響 中原中也の詩によせる言葉』(2011年7月)を底本としました。中原中也の詩は、講談社文芸文庫刊『中原中也全詩歌集』(上・下 1991年5月)を底本としました。
著者紹介
著: 町田 康(マチダ コウ)
町田康(1962・1・15~) 作家・パンク歌手。大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、’81年に伝説的なパンクバンド「INU」を結成、『メシ喰うな』でレコードデビュー。’92年に処女詩集『供花』刊行。’96年に発表した処女小説「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年『権現の踊り子』で川端康成文学賞、’05年『告白』で谷崎潤一郎賞、’08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。小説、詩、音楽など多彩な表現活動を続けている。他の著書に『夫婦茶碗』『パンク侍、斬られて候』『人間小唄』『猫にかまけて』『スピンク日記』など多数。